>>362 ついっと、奥の方にいってくれる。
ヅラにはそこにいてもらい、俺だけちょっと万斎に近づく。
「なあ、さっきの話だけど、あいついんの」
「ああ、晋助でござるか・・・露天風呂付き個室をとったから、大浴場には来ないはず。なにより、先程どこぞの娘を捕まえていたから、今頃部屋に二人でいるのではないかと。
会うことはないでござろうし、心配いりもうさん」
ふ??ん。良いご身分ですこと!
「鬼兵隊って何、暇なの?んで、あんたはボディガードって訳??」
「まあ、今回はプライベートでござるな。今日は・・・」
「「あ」」
分かった。夫婦揃って思い当たる。
「晋助の誕生日でござるから」
「嫌な日だね??!アルマゲドンが生まれた日だよ」
月子が、ちょっと近づいてきている。おいおいおい。
その様子を察してか、万斎がやや大きい声で言った。
「最近の晋助は大変だったでござるよ。仕事でも大変だったが・・・どこでもらったのか、おたふく風邪にかかってしまってな。
だから慰安を兼ねて、この旅行を計画したのでござる」
へ、へえ??????。
「はやってるんだなあ・・・」
嫌な予感がする。月子を見るが、目を合わせない。まさか。
「大丈夫だったのだろうか、奴は・・・」月子が後ろから、万斎に聞く。どうでもいいだろ、そんなこと!!
「まあ、今、どこぞの娘とひとつになるくらいには、回復しているでござるよ」
「!!!!」
何?何かいま、すごい眉間に皺よってるよ!!ヅラ、てめ??・・・