【高杉】
ククク・・・今頃万斎はどうしているだろう。
気付かぬふりをして楽しんでいるか。
それとも。・・・
「・・・!」
そうきたか。
・ ・・まあ、なんて返すか聞くのも一興。
バタン、と、戸を開けると案の定、武市。
「で、なんて言われたんだ?」
「!おやまあ。これは一体どういう遊びでございましょうかねえ。・・・万斎殿が、ここに立っていると、きっと晋助殿は“なんて言った?”
と言って出てくると言われましたが、ここまでその通りだと驚きですよ」
「ほう、それで」
「“今日はこれから寝ますので、晋助以外はお断り”と。一体どういう事なんです?」
「そういうことだろ。済まなかったな、変なことに狩りだして。なに、ちょっとした遊びだよ・・・もう休んで良いぜ。俺も寝る」
「どんな遊びか気きになりますが、夜も遅いことですしね。お休みなさい」
武市が一礼して去っていく。
なるほど、今日はこれから寝る・・・ねえ。
女とはまだやってなかったか。
これからお楽しみって訳だ。
ちっ、
できることなら
最中に呼び出したかったぜ。・・・
ま、また今度だな。
今日はもう、寝よう・・・