【空知英秋】銀魂 二百十四訓

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万斎に、視線を送る。ため息混じりに、奴が女に向かう。

「高杉?」

ああ、なんだったっけ。

「・・・30kgだったかなぁ」

「・・・!!!!もういい!!貴様はどうせ、女のことにしか興味がないのだろう!この間だって、女と・・・そう言うことしか頭にないのだな・・・

父親なのに、松之助の話も聞かないで・・・大体、この電話もうっとおしいとでも思っているのだろう!」

「ま・・・まてまて」

「もう、・・・良い父親だと思った俺が馬鹿だった・・・」

「待てといってるだろーが」



万斎が、なにやら話しているが、女がこっちを見ている。

ちっ。しっかり抑えとけよ。

「晋助!!その電話切らないと、続きしてあげないからア!!」

でかい声で女が叫んだ。

ブチッ・・・

気付いたら、その女の顔面に、拳を入れるところだった。間一髪、万斎が止めて、その風圧で、女は気絶した。



「高杉・・・今日もか・・・お前、・・・・最低だな・・・・」

プッ・・・・ツーツーツー

「・・・・」

プッ

「・・・・」

万斎も、無言だ。



「万斎」

「女は捨てておくでござるよ」

「・・・もう、この船に危ない女乗せんな」

「・・・判断が難しいところでござるな・・・」