などと、またしても、体重やら身長やら、
よく分からない成長記録を読み上げられる。
桂との話しは嫌いではないが、面白いものでもない時がある。
良く脱線しやがるし・・・
ちら、と、時計を見る。部屋の女・・・
また飛び出してきたりしないだろうな。今回の女は大丈夫だと思うが。
「高杉、聞いているのか?」
ちょっと、上の空だったのがばれたか、
「生返事ばかりして。そんなに俺の話は退屈か」
なんだ、いきなり。
「そんなことはねぇ。ちゃんと聞いている」
「じゃあ、ここで問題だ」
「はあ?」
「今の、松之助の体重はいくつだ?」
「・・・・」
「どうした、答えられんのか。俺はさっき言ったぞ!やはり聞いていなかったな!」
とたん、機嫌が悪くなる桂。
しかも、そのとき、運悪く、バタン!戸が開いた。
女が、不思議そうに、こっちを見ている。
「!!」この間の女の狂乱を思い出す。