【高杉】
今日はまた、久しぶりに女を抱いた。
別にいなけりゃいないで構わないが、
こうして女の中を味わうと、
やっぱり、これはこれで良いとおもう。
生きている、感じがする。
女が、ひときわ甲高い声を上げた。
その痙攣の中の心地よさを味わっていると・・・
・・・
ああ、また。
どうして最近てめえは。
仕方なしに部屋の外に出ると、又ヅラから電話だという。
タイミングとは恐ろしいもの。
俺が女を部屋に入れたのは、先回のヅラの電話の件以来だ。
「・・・どうした」
なんとなく、きまずく電話に出ると、反して、嬉しそうな桂の声。
ちょっと拍子抜けだ。ほっとした半面、俺のことはどうでも良いのかと、思う。
「高杉!ありがとう!」
「あ?」
「立派な鯉幟、・・・感動した」
「あ、ああ」
「高かっただろうに。すまない・・」
「別に、構わねえよ・・・元気か、あいつは」
「ああ、相変わらず元気だ!」
「そうかい」
「そう言えば、この間、検診の時に・・・」