【空知英秋】銀魂 二百十四訓

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「晋助さん、ちょっと!!」

突然、女が晋助につかみかかる。

「あァ?」

ひらりと晋助がそれをかわしたが、それに更に怒ったように女が叫んだ。

「私以外に大切な人って、一体どういうつもり?!」

「ちょっ、ちょっと待つでござる!」慌てて、取り押さえるが、すごい力で抵抗する。

「私を部屋で待たせておいて、浮気は許さない!」

狂ったように、叫んで、電話を取ろうとする。



晋助が携帯を上に上げると、

「てめ・・・」

止めるまもなく、晋助が女の腹を蹴った。

がくり、と、気絶する女。

「万斎・・・」

「まさか狂乱女とは、思わなかったでござるよ」

「・・・捨てとけ」

「次に地上に着いた時にそういたす」

晋助は、女を一瞥すると、携帯を耳に当てた。