【空知英秋】銀魂 二百十四訓

このエントリーをはてなブックマークに追加
337名無しさんの次レスにご期待下さい
ふと、男の顔がやや赤らんできていることに気が付いた。まさかとは思うが。

「あんた、おたふくしたことがあるのかい?」

「さあ、記憶にねえなあ」

「だったら、気をつけな。成人男性がかかったら、種なしになるって言うよ」



せめてもの、意趣返し。少し脅してやろう。少しはこの傲慢な男の焦った顔が見たかった。ところが、それを聞いて、男はさも楽しそうに笑った。

「そりゃ、朗報だなァ」

「なんだって?」

「気兼ねなしに腰が振れる」

ククク・・・と笑って、伝票を持って去っていく。

なんだい、あの男は。だけど、減らず口なところは、銀時に似ているねえ。



***

スナックお登勢に、一千両(約六千万円)が届いたのは、その日の夕方。



「・・・・・・・・」

お登勢も、月子も言葉が出ない。

こ、こんな大金・・・

目を光らせて、見つめているのは、キャサリンだ。

「私がアズカリマ??ス」

「だ・・・だめだめだめだめ!!!」



***