【空知英秋】銀魂 二百十四訓

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「ちょっと、もういい加減にしろよ。坂本も電話代困るだろ!」といえば、坂本が

「気にせんでいいきに??」と言ってくれたが、ヅラは察して、

「すまん、坂本の電話を借りているので、・・・その、電話代がかかるからそろそろ」と奴らしく正直に言っている。よしよし。

「・・・金に困ってるなら、出すぜ。さっき銀時にも言ったがよ。俺は・・・」

「あ、いや、いいんだ。こっちは何とかなるから。・・その、ありがとう」

た????か??????す????ぎいい??????!!何で稼いでるかわからん汚ねえ金はいらねえよ!



「おや??、なんだい。いい男じゃないの。甘えればいいのよ。で、家賃払いな、銀時」

「ツケモハライナ」

「うっせ??!ババアども!!」

なに!!!何このラブラブモード!!もう我慢できねえ!!!握ってたコップがみしっとなった。

「・・・そうか。まあ、必要になったら言ってくれ。番号は坂本にでも聞いておけばいいだろう」

「ああ・・・そうする」

「ヅラァ・・・」嫌な声で桂を呼ぶ。ぞっとする。

奴らしくない、言いよどんでいる。何を言う気だ??まさか、俺と一緒にとか、やり直そうぜ(?)とか、言い出すんじゃないだろうな!!てめえ!!

と、思ったが、なかなか言い出さない。と思ったら、思いついたように言ってきた。

「今夜の月はもうみたか?なかなか奇麗な満月だぜ」

がくっ。んだよ。月見の話かよ。焦って損した。

「満月なのか・・・気づかなかった」

良くわからねーが、漂う空気がなんかいやだ。早く切れ!

「高杉・・・?」

名前呼ぶんじゃねえよ!