「ちょっと、もういい加減にしろよ。坂本も電話代困るだろ!」といえば、坂本が
「気にせんでいいきに??」と言ってくれたが、ヅラは察して、
「すまん、坂本の電話を借りているので、・・・その、電話代がかかるからそろそろ」と奴らしく正直に言っている。よしよし。
「・・・金に困ってるなら、出すぜ。さっき銀時にも言ったがよ。俺は・・・」
「あ、いや、いいんだ。こっちは何とかなるから。・・その、ありがとう」
た????か??????す????ぎいい??????!!何で稼いでるかわからん汚ねえ金はいらねえよ!
「おや??、なんだい。いい男じゃないの。甘えればいいのよ。で、家賃払いな、銀時」
「ツケモハライナ」
「うっせ??!ババアども!!」
なに!!!何このラブラブモード!!もう我慢できねえ!!!握ってたコップがみしっとなった。
「・・・そうか。まあ、必要になったら言ってくれ。番号は坂本にでも聞いておけばいいだろう」
「ああ・・・そうする」
「ヅラァ・・・」嫌な声で桂を呼ぶ。ぞっとする。
奴らしくない、言いよどんでいる。何を言う気だ??まさか、俺と一緒にとか、やり直そうぜ(?)とか、言い出すんじゃないだろうな!!てめえ!!
と、思ったが、なかなか言い出さない。と思ったら、思いついたように言ってきた。
「今夜の月はもうみたか?なかなか奇麗な満月だぜ」
がくっ。んだよ。月見の話かよ。焦って損した。
「満月なのか・・・気づかなかった」
良くわからねーが、漂う空気がなんかいやだ。早く切れ!
「高杉・・・?」
名前呼ぶんじゃねえよ!