【空知英秋】銀魂 二百十四訓

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321名無しさんの次レスにご期待下さい
>>317
プ・・・と、坂本がひとつボタンを押した。

「・・・そうかい」突然、低い声が聞こえた。結構響く。

「でな、笑った顔なんぞ、お前の小さい頃によく似・・・」ちら。俺の顔を見てヅラが言葉を濁す。さすがに気を遣っているのだろう。

「お前は俺の赤子の頃なんざしらねえだろうが」言葉だけ聞けば素っ気ないが、なにこいつ。さっきと全然雰囲気違うんだけど!!何優しい声出してんの。気持ちわりい。

・・・が。

「あら、良い声だねえ。話し方も男気があって良いじゃないの」

「アホの坂田トハチガウヨ」

「てめーら、ぶっ飛ばす。銀さんだってあれよ。良い声だよ??」と、ちょっと声音変えてみたりして。何でこうもあいつは女に人気があるのか・・・世界七不思議。



まあ、それから話はとりとめもない感じで。聞くほどの事じゃなかった。終始、子供だの、突然脱線してみてはエリザベスがどうの訳のわからんことを言っていたが、

それにいちいち「へえ」だの「そうかい」だの、相づち売って電話を切らずにいる。さすがに、15分を経過した頃、三味線をつま弾く音が聞こえ出したりして、飽きてきたんだろうか。

「なんだい、三味がひけるとは、風流な男だねえ。しかも、上手じゃないか」

「どーせどこぞの芸子でも引っかけて習ったんじゃないの。あいつはそう言う男だから」

ていうか、長くない???もう電話して30分近く立つけど。いらいらも限界だ。こういうところみると、ヅラって女っぽいところあるよなあ、と思う。

長電話だの、肉球好きだの、もういっそ、女のまま過ごしなさいよ!!!(お母さん風)