【空知英秋】銀魂 二百十四訓

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>>314
2.

何あいつ、なんなの、あの余裕の態度!!!!

ハッと見ると、坂本の隣でお酌する月子さん。気づけば、客は俺たちだけだ。



「あ、あの??」

「貴様一体誰と話してたんだ?訳のわからんことをべらべらと・・・」

「高杉じゃよ」へらへらと坂本が笑って応える。

「たっ・・・」絶句。そして、俺をじろりとにらむ。不穏な空気を察知してか、さすがはババア、年の功。とりもってくれるのか、近づいてきた。

「誰だい?昔の月子の良い人かい?もしかして、松坊の」

んだよ!!ババア、おもしろがってるだけじゃねーーーかああああ!!!使えねえ!!結局、俺たちの座敷に座ってみんなで飲むことに。まあ、桂はお茶を飲んでいる。

「いい人ではありませんが、父親です。」

「違うね。ただの強姦魔」

「銀時!」すかさずお登勢が一括。

「アホの坂田はダマッテロヨ」キャサリンまで・・・

「・・・・そうか、まさか奴と電話とはな。一言かわれば良かったな」残念そうにぽつりという。てんめええ??????!!

なんだそれは!!亭主の前で!!ぶん殴ろうかと思ったとき、坂本がすごいこといいやがった。

「じゃあ、もう一回かければいいきに」

「はあああ??冗談辞めて!!いいって、いいって」あわてて止める。

「でも、話したいんじゃろ。別に話すくらいかまわんぜよ」

ふむ。と、桂がうなずく。おおおいい!!俺は絶対ゆるさんぞ!!電話をへし折ってやろうかと思ったら、早速坂本がかけている。



TULLLLL・・・・

「でるわけねえって!!」プツ・・・でた!!??

「あ、坂本ですけど??。総督・・・え?イヤイヤそういわんで・・・」

お、いいぞいいぞ。なんか拒否られてる。どうせ、取り付ぐなと言われてるんだろ。ざま??みろ。と、カンをおかわり。コップで飲む。

「いやいや、金時じゃのうて、話したいのは、え??“月子”さんぜよ。そう伝えてくれればいいきに。まっとるから」しつこいなあ、坂本。
317名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/12/02(日) 04:42:37.82 ID:TPVFN6Th0
「何してる人なんだい?堅気じゃなさそうだねえ。」待ち時間にお登勢が話す。

「凶悪テロリスト」

「銀時!」

「いや、間違ってはいない・・・」

「攘夷志士かい」

「そんなところです」

「・・・あんた、男運悪いねえ。奇麗なのにもったいない」

「ど??ゆ??意味だよ、ババア!!!!」

「おっ、高杉。何度も悪いのう??。月子さんがどうしてもって言うきに。替わるぜよ」

はああ???!!でたよ!!!坂本が携帯を手渡す。

「もしもし、かつ・・月子だ」

何となく、一同静かになって、耳をそばだてる。

「・・・ああ、元気だ。お前は?・・・そうか。ついこの間、離乳食を初めてな。・・・うむ。よく食べてよく眠る。きっと丈夫に育つぞ。・・・今は、寝かしつけてきた」

なんて、うれしそうに話しちゃって。まあ、子供の話しだし、ヅラは親ばかだから仕方ない。にしても。くそ、面白くねえ。ぐいっともう一杯。

「つーか、もう良いよね。十分でしょ!」と、電話を捕ろうとすると、お登勢に殴られた。

「って??な、ババア!」

「野暮なことすんじゃないよ。父親が息子心配すんのは当然だろ」

「父親は俺だっつーーの。・・・」頭さすりながら、手酌でまずい酒をすする。

気になって気になって仕方ないという様子の俺を見かねて、坂本が、じゃったら、スピーカーにすればいいきに。という。

なんか、それもそれでプライベートをのぞき見るようでちょっと・・・と思ったが、酔っている俺は誘惑には勝てなかった。

(いや、みんな実は聞きたいんだろう!!!)お登勢が、「今日はもうあんた達しかいないから店じまいにするよ。好きなだけ話な」と、承諾した。