「あの・・・」
「結構うるさいと思うけどな」ククク・・・と、低く笑った。
「嘘つけ!」
「ヅラに聞いてみろよ。・・・なんだ、そんなことか。くだらねえ」
カチ??????ン!!!
何かあったまきた。だって、てめえの息子は俺が育てんだぞ。恩を仇で返すつもりか、この野郎!
「くだらなくねえ!!てめえの所為で俺はマダオにされてんだから、てめえには応える義務がある!!」と息巻けば、なるほど、子供のこととぴんと来たか。
「・・・そうかい」殊勝な声だすじゃないの。
「ああ、一度言おうと思ったんだけどな、お前はこっちがどんだけ大変な思いしてるかしらね??で、いい気なもんだよ。お陰でこっちはいつも金欠で・・・いや、別に困ってないけど!!!」
「何だ、金の相談だったのか。金なら出すぜ」
「!!いらね??よ!!困ってねえっつってんだろ!!」
なんだこいつ。むかつく!!何でこんなに上から目線なんだあああ!!
「金時、何の話してるんじゃあ??」と、坂本が横から入ってきたので、はっとする。
そうだった・・・
「あ、いやいや。ヅラの話なんだけど。あいつさぁ・・・」
この会話に夢中になってる俺は、お登勢の引き戸が開いたのも知らずにいた。
「その話はもういいだろ。てめえの未熟さ棚に上げてヅラの所為にしてんじゃねえよ」
がはああ!!!
「あのな・・・・っ!俺だって、すげー、鳴かしてんだかんな!!!そりゃも??ヅラうるさいくらいにアンアン言って・・・もう大変・・」
??????ドゴアアア!!!
脳天に強烈な衝撃を感じた。
ぐはっ。
振り向くと、青筋たてた月子さん・・・