【空知英秋】銀魂 二百十四訓

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「あんたもたいがい甲斐性なしだねえ。こんなとこで愚だ巻いてないで、夫婦の問題は夫婦で解決するもんだよ」

「ババアにはわかんねーんだよ!男のナイーブなところなんざ。だーってろィ!」

はあーと、お登勢がため息を吐く。おれは、ぐいっと一杯飲んで、

「ちょっと、これからおね??ちゃんのいるお店いかねえ?確かめてみる!」

坂本を連れて出ようとする。

「確かめるって何をじゃ?浮気はいかんぜよ、金時」

「浮気じゃねえよ!!調査!!!調査です!!!」

「んな??に気になるなら、本人に聞いてみればいいじゃろおが」

「聞けねえよ!!!だから、他の人の意見を聞いてみようと思ってるんだろーがアアア!」

「じゃあ、高杉に聞いてみればいいきに」

「出来るかアアア!!!っつーか、何処にいるかしらねーーっつの」

「今は、会いにいかんでも、話すだけなら、これがあるっちゃろ。」

キラン、と、最新型携帯を取り出す。

こ、こいつ、・・・高杉の番号知ってるのか・・・あなどれねえ!スザっと後ずさる。

あ、そういや商人だったもんな。お得意先か。

「それ、職権乱用じゃねえの・・・」

「別に、元々友達なんだから、電話くらいよかろ!おんしを鬼兵隊に届けたときの方がギリギリじゃ。」

そりゃそうか。確かに、会ったらぶった切ると言ったけど、話すくらいなら。



TULLLLL・・・・マジか!うわ??なんでか、緊張する。

しばしの沈黙。どうやら、他の部下が出たらしい。総督お願いしますって。快援隊・坂本・・・って名乗ると、あっさり承諾したようだ。こいつの人脈、すげえな、おい。頭空だけど。

「あ??!高杉か!元気にしとるかの!毎度おおきに??。あ、いま、金時と飲んでるんじゃけど・・・」アハハハといつもの調子だ。

つーか、俺は銀時だ、銀時!まあいいや。耳を近づけて、話を聞いてやれ。

ああ??、『は?銀時?』むかつく例の低い声が聞こえる。

「あ??用事?ああ、何か金時が聞きたいことがあるって・・・ちょっと待って、替わるきに」えっっ???!!

そう言って、受話器を俺に差し出す。

ちょっと、なんて言えばいいの!!心の準備できてないんだけど!!!