【空知英秋】銀魂 二百十四訓

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余談5*ギャグ 月の姫

(松之助が生まれて間もない頃)



1.

スナックお登勢。

坂本とちょっと一杯飲んでいるときだった。

酒の勢いとは恐ろしい。

俺は、何でか奴なんかに犬も喰わない話を相談してしまったのか。

悪夢はここから始まる。

「奥さんにこの間言われた一言がショックで・・・「しつこい」ってさあ・・・言うのよ」

坂本が、なんだかんだと慰めてくれるのがまたキツイ。

「元気出しい。あっさりしてるって言われるより、いいぜよ」

「そこじゃねえんだよ??。なんつーかさあ・・・絶対誰かと比べての発言だと思うのね。それが、へこむって言うかさあ・・・気になるって言うかさあ・・・」

お登勢とキャサリンが何げに聞き耳(猫耳)をたてているのが分かるが止まらない。

「フツー言うかなあ。ああいうこと・・」

「まあ、月子さんには月子さんの考えがあるぜよ。深く考えちゃいけんきに」

アハハと、坂本が明るく笑う。酔ってもTPOはしっかりしている。

ヅラのことは暗黙の了解で外では“月子”と呼んでいた。