【空知英秋】銀魂 二百十四訓

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276名無しさんの次レスにご期待下さい
(桂視点)

***数日後***



たまに、銀時が思い出したように俺の布団に入ってくるようになって、何回か過ぎたとき、

やけにしつこく絡んでくる日があった。

すぐ近くに、リーダーもいるというのに、あの忍者の娘とているかもしれないというのに。



「ヅラァ・・・覚悟しろよ、」

にやりといたずらっぽく(ああ本当にこれはいたずらするときの顔だ。子供の頃からこればかりは変わらない)笑って言った。



そうして、俺が反応するところばかり責め立てて、俺を追いつめる。

でも、そのうち、結局自分の良い行為に没頭していく。

だから、ギリギリのところで、俺は助けられるんだ。
277名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/12/01(土) 14:37:08.83 ID:CauFzvsT0
お前の求めてることは何となく分かってる。

でも、俺は女であって女ではない。

だから、女のように振る舞うのだけはごめんなんだ。

きっとお前が同じ立場だったらそうする。

ここが、もし二人だけだったら、百歩譲ってお前の期待に添ってやることも出来たかもしれないが、生憎そうじゃない。



寝間着を整えると、さも当然のように右手を差し出してくるので、その上に頭を置く。

その体温が心地よくて、眠気におそわれる。

それにしても。



一言言ってやらないと気が済まない。

お前は忘れているのかもしれないが、俺には子供がいるんだ。

こんな事が続いたら身が持たない。というか、子供が心配だ。

「お前は、しつこい・・・・」

それだけ言うのが精一杯だった。後は眠りに落ちるだけ。
278名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/12/01(土) 14:37:50.63 ID:SboKSsck0
・・・・

夢か、それとも願望か。

俺が本当は本当に女で、

こうやって一生送っていくのも悪くない・・・なんて思った気もする。

それはそれで気持ち悪いか・・・やっぱナシ。





***数ヶ月後***



子供が生まれて、三ヶ月くらい経った頃。



高杉にあった。

久しぶりにあったあいつは全く変わっていなかった。見かけは。

本当のところはどうなんだろう、計りかねている。
279名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/12/01(土) 14:38:29.24 ID:sASxPVnB0
そんなことを悶々と考えながらかえると、敏感にそれを察知したのか

(その勘の良さは動物並だ)

「どうした?」と聞く。

「なにも?」

「そういや、出かけるとき、髪結ってなかったっけ?」

「風が強くてな」

「何かあったろ」でた。しつこい。

こう言い出したときの銀時をはぐらかすのは無理だ。



「・・・高杉に」

「はあ?あいつ、最近おとなしいみたいだったけど、江戸にいんの?」

「ああ、今日会った」

そう言えば、予想通り、ものすごく嫌そうな顔をした。

「会って、ただ立ち話をしただけだ。それ以外何もない」

本当に何もないのだから、と、奴の目をしっかり見て言う。
280名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/12/01(土) 14:39:07.84 ID:5NcktRlZ0
ふーん。と、興味ないようなそぶりで、だが、確かめるように俺の髪を上げる。

「・・・」

「・・・」



「ヅラく??ん、ヅラ君。この跡なあに?」いつもの、怒り爆発寸前の声色。

「なにかあるか?ではきっと虫にでも刺されたのだろう」

「うそつけやああああ??????!!!!何したの、あんた達!!??まさか浮気したんじゃねえだろうなあ!!!!

ちょっと、これは問題ですよ??!!夫婦の危機ですよ!!!俺、元彼とまだ会う彼女とかも絶対許さない方だから!」

と吠えたてるので、

「あいつは元彼でも何でもない」

しれっと言ってやった。そしたら、あろう事か、殴ってきた。



貴様!!!!それこそ、DVだかんな!!!こっちこそそんな暴力夫は願い下げだああああ!!!

何にもないと言っているのに、浮気ってなんだ!!!

貴様こそ、ろくに稼いでもないくせに、束縛はしまくりだし、俺の携帯たまに見てるのも知ってんだかんな!!!

離婚結構、なんなら、これから市役所いこうか!!!さあ来い!!