桂。
もし、俺たちが、水と氷なら。
解け合えなくとも、お前の上に浮かばせて。
そうしたら、半分はお前に包まれて過ごせる。
残りの半分は、俺が俺であること、曲げられない生き方だけど。
半分は、お前と共有できるんだ。
もし、高杉が油だったら。お前とは絶対に混ざり合わない。
俺と混ざり合うこともないだろう。
でも、知ってるか?
水と油と氷を一緒にしたらどうなるか。
水と油の合間に、氷が浮くんだよ。
不思議な関係だよな。
お互い、その形を保ったまま
水、氷、油の順で静止する。混ざらずに。
俺たちは、三人とも相容れない。
誰の生き方にも誰も沿えない。
今回は、神のいたずらか気まぐれか
めちゃくちゃに攪拌されたけど、
少し立てばまた元通り。
おれたちは、それでいい。
それがいい。