ながい困惑の末に、
たどり着いた桂の中は、恐ろしいほどに熱くて、
本当に解けてしまいそう。
それとも、俺がずっと冷たかったから、そう感じるのだろうか。
どうしようもない、熱が引かない。
あいつの熱が伝わって、どんどん体中が熱くなって、本当に沸騰してしまううんじゃないかと思う。
こんな気持ち、初めてで、なんだかよく分からない。
すがるように奴の腕が伸びてきて、俺の腕を掴む。
なんてこった、・・・繋がっているんだな。どこもかしこも。
心までひとつになって、このまま解けてしまえたらいいのに。そうだ、俺を溶かしてくれよ。そして、お前の一部にしてくれよ。
解け合ってひとつの物質になってしまったら、もう、離れることもないんだから。