(桂視点)
何度目かの同衾を経た夜、
「この部屋には誰も近寄りゃしねえよ」と奴が言った。
その時はどういう意味か測りかねていたが、この日の奴の行動でその言葉の真意を察した。
やけにしつこく、俺の反応を伺っている。
「っ!!!」
突然、変な感覚を覚える。いやだ、この感覚は怖い。思わず、今までしたことのない懇願をする。屈辱的だが仕方ない。
「やめろ!高杉」
それに対して、奴はやはり無慈悲だった。
「あァ?もっと、の間違いだろ」
そういって、さらに激しく俺を揺さぶる。・・・ああ、もう、ダメだと思った。