ギリッと、俺の背中に爪が食い込み、奴の身体が痙攣する。俺をぎゅうぎゅう締め付ける。
くっ・・・俺も耐えるので精一杯だ。
ああ、その顔。見たくて見たくてたまらなかったモノが、やっと見れた。
一度あふれたものは止まらない。ぽろぽろ涙を流しながら、何度も喘ぐ。
「ああ・・・」そんな切ない声がとにかく聞きたくて。だが、夢中になればなるほど、自分の首をも絞めている。
もっと、この時間が続けばいいのに、自分の熱に耐えられない。
俺が達したとき、こいつは震えながら俺に「変態」と吐き捨てて、気絶した。
その様子が、おかしくておかしくて。知らず笑いがこみ上げる。
最高だ、てめえはよ。
俺なんかに逝かされて、喘がされて、さぞかし悔しかったんだろ。
気位の高いお前のことだ、刀でもあれば簡単に腹でも切ってしまいそうだな。