【空知英秋】銀魂 二百十四訓

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俺は、そういう戦い方は好みではない。てめえの背を誰かに預けて、誰かを守り闘うなんざ、はっきり言ってうっとおしい。

自分の進みたいように進み、闘いたいように闘った方がどれほど良いか。足手まといになられるくらいなら、いない方が良い。

だが、奴らはそんな俺を単独行動だとか無謀な行動だとか言っていたな。

以蔵の奴を斬った後で、あいつらは揃って刀を向けて俺を斬ると言った。ああ、止められるものなら止めてみればいい。

狂っているのは俺か、世界か。そんなことも分からない奴らに俺が止められるはずも無かろうが。



そんな桂が、女になったという。会ってみれば、なるほど元来優男だっただけのことはある。華奢な身体、高い声。抑えつければ、簡単に組み敷かれる。

単純に興味があった。昨日は、あいつの説教めいた戯言にむかっ腹がたったこともあり、ちょっとからかってやろうと思った。

もう二度と、煩わしいことを喚かぬよう脅してやろうと。

あのとき、きっと桂は初めてだった。(女として)