「・・・もう一年、男に戻るのが遅れる・・・」
「だから、その子を犠牲にするってのか??」
本当に怒っている銀時の目を見るのは久しぶりだ。どうにもつらい。
「男に戻りたいから、殺すのか?!」
「そう言う意味ではない」
「じゃあなんだ!あいつの子は産めても俺の子は産めないってか?!」
何でそんなつまらないことを言うんだ。
「ただ、これ以上は迷惑になるかと思ってだな」
「もういいよ」
銀時が近づいてきた。殴られるかもしれない。さっと桂は身構えた。だが、
次に銀時が言った言葉は。
「迷惑じゃないから、産んで欲しい・・・」
・・・懇願だった。じっと桂の顔を見て言った。
!!!!!!
この男、こんな事を言うような男だったのか???!!!
あまりの衝撃に何も言えないし、何も出来ない。