【空知英秋】銀魂 二百十四訓

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127名無しさんの次レスにご期待下さい
>>123
「お前は・・・」すたすたと近寄って、子供の顔をみやる。

「しけた面してやがる」

「まだ生まれて三ヶ月だからな。お前とてこんなものだったのだぞ。今では見る影もないが」

驚いたことに、そっと高杉が息子の頭をなでた。その様子が妙にしっくりいっているようでもあり、たどたどしいようでもあり、見ているこっちが気恥ずかしいような、

何とも表現しがたい感情におそわれる。きっと端から見たら、ただの夫婦に見えたことだろう。

ふと、高杉と目があった。

・・・こいつは、こんな顔をする男だっただろうか。

なんて目をするんだ。

その隻眼に、何か亡くした大切なものでも写すかのように俺を見る。切ない。一言で言えばそうだが、もっともっと複雑な何かが混在している。

胸の奥に、忘れていた熱いものがこみ上げてくるのを感じる。



---ああ、何で貴様はいつもそうなんだ。

大事なところで、いつも、裏切られる。

嫌な男のままでいてくれればいいのに。嫌いな奴のままでいてくれればどんなにか。