【空知英秋】銀魂 二百十四訓

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103名無しさんの次レスにご期待下さい
>>100
俺は、どうしたらいい?

お前を止めればいいのか?

それとも、知ってて見ぬふりをすればいい?

・ ・・・

あ??もう!

「がらじゃねえんだよ・・・」がりがりと頭を掻いた。

俺はお前の考えなんか知らない。

俺は俺のやりたいようにやるだけだ。



華やかな花嫁行列。きっと高杉も見ていることだろう。

行列が、大通りに出たところ。

人混みの中をかき分けて、籠に走り寄る銀髪の男がいた。

大声で、叫んだ。

「ヅラ??????!!!!やっぱ、俺のところに来い!!!」

なんとも、大胆なプロポーズ?であった。
104名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/11/26(月) 23:30:51.16 ID:7H8TWYa90
「お前がいないと生きていけない??????!!!おれと結婚の約束したじゃないかあああ??????!!!」

取り押さえられながらも、一歩も引かない。

なんなのだ、一体。どういう設定になっているのだ。と、考えを巡らす桂。



「好き合っているのに、俺たちの愛は、権力にまけるのか?」

くそ恥ずかしいことを大声で言うな。



「お前がいれば俺はそれだけで良いんだアアア!!!」

そういうことか・・・



まったく。

どいつもこいつも肝腎なところは変わらない。

俺だって、

変われなかったよ。

高杉。
105名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/11/26(月) 23:31:31.43 ID:ozFRJqQC0
ようやく、その声に反応して籠から顔をのぞかせた桂は笑って言った。

「私も、貴方を愛しています!!!貴方となら、何処へでも!!!」

大げさな、茶番だった。



正式に、桂と銀時は将軍にごめんなさいと謝罪をした。

あろうことか、将軍は、「好きな方がいたから、迷っていたのですね。正直に打ち明けて下されば良かったのに・・・」と笑顔で祝福してくれた。

それどころか、それはそれは金の刃履きと留め具のある立派な刀を持ってきて、「これは私が元服した折り、先代から頂いたものです。

これをふるうことは今後ありますまい。その誓いとして、貴方に祝いを兼ねて贈ります。もし、誓いが破られるようなことあらば、

この剣で私を斬るのも良し、金策に困ったら売って下さっても構いません」と付け加えて。

なんとできた人だろうと、桂は感服した。

それを聞いていた銀時は、最後の“売って金にする”という言葉に思いをはせていた。
106名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/11/26(月) 23:32:12.70 ID:71dQDi/p0
そうした事情合って、何週間か経った頃、万事屋で結婚式が開かれることになった。(というのも、そうしなければ納得されなかったためだ)

まあ、形式上の結婚式であったが、万事屋に何人かがお祝いに来てくれた。

事情を知らない万事屋以外の面々は、(特にさっちゃんの攻撃はすごかった)非常に驚いていたが。



なんやかんやとにぎやかな祝いの席で、桂が突然、気分を悪くしてトイレに立った。

それを見たお登勢がすかさず

「おやまあ、銀時、あんたって人は、結婚前になにやってんだい」

と言ったので、「はあ?何言ってンだ、ババ・・・」と言いかけて、

突然その言葉の真意に思い当たったところがあったのか銀時は、青ざめてトイレに駆け込んだ。

案の定、うずくまった桂は吐いていた。・・・・・・・
107名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/11/26(月) 23:34:17.94 ID:REgOasJA0
「ヅラく??ん、ヅラ君・・・どういうこと?」

「あ・・・すまない。どうやら何かにあたったらしくて・・・」

「いやいや、みんな同じもの食べてるからね、コレ。っつーか、昨日もその前も同じモン食べてるからね!!!!」

「そうか・・・?」

とぼけたような桂の肩を掴み、ゆする。

「ていうか、なんだそりゃ??????!!!!てめえ、結婚式当日に誰の子を身ごもってるの???!!ひどくない??!!

コレって何、成田離婚じゃなくて結婚式離婚かああああ!!!!」



ドカーッ  蹴り倒された銀時。

「うるさいアル!」