「見ろよ」
巨大な柱を見ながら歩く一団
「奴らがここに来たのか?」
「兵士達が」
その羽織の背には、手裏剣のようなマークが。
「不可能??」
「何でだよ!?お前自分の斬魄刀が壊れたとき修理してたじゃねぇか!?」
技術開発局、マユリに預けていた斬月が戻せないと告げられ叫ぶ一護
「バカかね」
「修理したのではなく作り直したのダヨ」
「斬魄刀を修理するには 魂に霊圧 そして時間を刀に注ぐ必要がある」
「…わかったよ」
「つまり持って帰って自分で直せってことだな」
「それじゃあ…」
斬月を手にし、去ろうとする一護だが
「話は最後まで聞き給えヨ」
「今話しているのは始解についてだ」
「卍解中に破壊されたのなら 始解とは全く別問題だ」
「破壊された卍解は 如何なる手段を用いても元には戻せんのだヨ」
「な……」
「モチロン 例外はある」
「狛村左陣の黒縄天譴明王は 主と斬魄刀同士が非常に強く繋がっていた」
「それ故卍解が破壊されれば主もダメージを受ける それが弱点だった」
「だが一方で 主が回復することで卍解もまた蘇った」
「研究のため私は全ての卍解を把握しているが…」
「これまでのところそれが唯一の例外ダヨ」
「エドラド・リオネスとの交戦で破壊された斑目一角の卍解は」
「阿近がどうにかそれを元にもどしたものの」
「以前ほどの力はまだ戻っていない」
「一角の卍解放…!?」
「おっと これは秘密にしろと言われていたのだっタ」
「まぁなんでも良いヨ」
「なら…恋次の卍解は何なんだ…?」
「白哉と戦ったときに一度壊されたって…」
「奴の卍解の刃節を数えた事があるかネ?」
「朽木白哉によって破壊された狒狒王蛇尾丸の刃節は」
「依然壊れたままなのダヨ…その時からネ」
「何だよ…」
「それじゃあ俺はどうすれば…」