【サンデー/若木民喜】神のみぞ知るセカイ FLAG180
女神編いよいよ大詰め!
海浜公園に着いた。桂馬は歩美を見つけ、羽衣を解く。
ウエディングという名のエンディング成るか? FLAG186「ff(フォルテッシモ)」
ハクアはリューネの猛攻をしのぎ、天理は桂馬の帰りを待つ。一本岩の中でも動きが。
??「……」「聞こえるか?」「女神たちに告ぐ……」
正統悪魔社の一人が、通訳を介し女神に投降を呼びかける。とらわれの七香(?)や月夜たちに反応はない。
「出てこなければ1人1人に「尋問」する。」「人間の娘を助けたければ出て来い。」
向かい合う桂馬と歩美。
ちひろは羽衣を解かず、そばのベンチから眺める。寺田家でのネタバラシには続きがあった。
ちひろ「桂木はゲームのやり方で、」「歩美を落としてんのさ!!」「でも、」「訳があるんだよ……!!」
歩美「訳!?」「何それ!?」
ちひろ「何かよく知らんけど、」「とにかくあいつ、めちゃくちゃ必死なんだ。」
「イミわかんなかったら、」「自分で聞けばいいよ。」「桂木をどうするか……」「歩美が決めることだよ。」
歩美は桂馬の真意をはかりかねている。
一方桂馬も、全て話した方が得策かもしれないと考えはじめている。歩美なら助けてくれるだろう、と。
長い沈黙の末。
桂馬「もう、」「降参する!!」「もう引き出しは尽きた。」「歩美には、」「何もかも話す!!」
「ただし、」「条件がある。」
歩美「ん?」
歩美の視線が、うさんくさげなものに変わる。
桂馬「今答えるのは、」「一つの質問だけだ!!」「その一つは絶対答える。」「が、残りは「後で」答える!!」
歩美「な、なんで質問なのよ!!」「後っていつ!?」
桂馬「それは質問か?」「それが質問なら答える。」
歩美「うるさい!!」
桂馬「この条件が嫌なら、もう終わりだ。」「もう二度と歩美には近づかない。」
「一つだけ質問するか…質問しないで別れるか…」「どっちだ!?」
ちひろ(桂木のやつ…)(意地でも言わないつもり!?)
この正念場にもなって、まだもったいつける桂馬に対し、歩美は無言でにらみつけてくる。
そのころ天理は、ディアナにあることを打ち明ける。
それは桂馬について、そしてディアナにとってはもっと早く知るべきだったこと。
歩美「質問。」「私のこと、」「好き?」
桂馬「好きじゃない。」
歩美「じゃ、やっぱり……」「今までのこと、全部ウソだったの…?」
桂馬「それは二つ目の質問、」「答えられない。」
歩美「好きでもないのに……」「つきまとったり、プロポーズしたりしたの?」
桂馬「それも二つ目の質問。」
歩美「うるさいっ(桂馬をぶん殴る)」「こんなやり方ズルいよ!!」
桂馬「い、言わないとは言ってない…」「後で言う!!」
歩美「今、話してよ!!」
歩美はぶっ倒した桂馬に詰め寄りながら、まくし立てる。
「こんなことまでするの、」「よっぽど理由があるんでしょ!!」「だから…もしかして…」「もし桂木が必要なら…」「私、力になってあげてもいいよ!!」
歩美の勢いに、桂馬は流されかける。だが断る。
桂馬「協力なんていらない。」「特に今は…!!」
歩美「何考えてんの…」「自分勝手ばっかり言って…」「人の気持ちは無視?」
「そんな人、好きになれる訳ないでしょ、」「あんたってサイテー!!」
桂馬「ぼくは…」「好かれるために、」「やってる訳じゃない!!」
「ボクはただ…」「エンディングを目指してるだけだ。」「見返りや、」「助けなんていらない!!」
「この責任は……他の誰にも渡さない。」「これが、」「ゲーマーの愛だ…!!」
「歩美、」「愛してる!!」
「歩美……」「手を取ってくれ!!」「ボクが連れて行くよ、」「エンディングへ!!」
■空前のエンディング、これで遂に手が届く?