【サンデー/若木民喜】神のみぞ知るセカイ FLAG17

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ちひろにぜんぶ筒抜け中!

ちひろ(桂木…なんの話してんの?)(さっき話してた、舞校祭の出し物の話かな……)
    (入ってもいいよね…?)(私、帰るよって言うだけだから…)
桂馬「ヴィンテージが旧地獄を地上に復活させる…?」「駆け魂を人間界で復活させるってことか?」
ハクア「いいえ、」「人間界に来ている古悪魔は…」「まだほんの一部……」「舞島の沖の岩…」「あれは「入り口」…」
桂馬「「入り口」……?」「一本岩が?」
ディアナ「まさか…」
ハクア「あの場所から…」「古悪魔の「本隊」がやってくる。」「私たちが止められなければ……」「人間界は大変な事になるわ!!」

世界の運命を立ち聞きしてしまいました。 FLAG178「特異点」

一方、一本岩では。
リューネ「は?」「女神は生かしておく?」「なんで?殺した方が安全なんですけど…」「ま、女神っても弱かったけどさ。」
通信はまだ続いている。
     「ふぅん…まー確かにあと1日だけどさ――」「知らないよ、どーなっても。」
けだるそうに端末の接続を切る。
     「ふーん、偉い人ってなんでも欲しがるね――」「仕方ないか、悪魔だし…」
つぶやきながら、今にも開かれそうな「入り口」に目を向ける。
     「ま、私はもう一生分の仕事したな。」「地獄が復活したら楽できそう。」「あとは…こいつらが働くだけ。」
     「にしても……」「連れて来た女の数が足りないな…」「誰かしくじったか……?」

ハクア「あの岩の「裏側」には…」「ヴィンテージにとって重大な場所がある…」
    「その場所は…」「グレダ東砦。」「アルマゲマキナ最終決戦の地……」
ディアナ「私…」「その場所を知っています…」「私たち女神が、」「封印をほどこした場所です。」
ハクア「女神なしでも封印の力はまだ残っていて、多くの古悪魔が地獄にとどまっている…」
    「ヴィンテージは、こちら側から穴を開けて封印を破ろうとしている。」「荒廃した地獄を捨て、豊かな人間界へ…」「「旧地獄」がやってくる…」
その計画が始まるのが…明日。女神なしでは、いや、いてもヴィンテージにやられた以上、止められるか怪しい。
ディアナ「私に、」「チャンスを下さい!!」「女神の誇りにかけて…ヴィンテージを止めます!!」
ハクア「ダメよ。」「翼持ちの女神がやられたのに、お前に何ができるの?」
    「ヴィンテージだけならともかく、あの場所には魂度4の駆け魂が大量にいる。」「危険だわ!!」
ディアナ「危険?今は人間界全体が危険なんですよ!?」「誰かが何かをしなくては…!!」
ハクア「なら、私が行くわ……」「これは地獄の戦争なのよ!!」
桂馬「……」「ダメだ。」「戦争、じゃない……」「戦争になったら、もう誰にも止められない…」「だから、」「戦いを始めちゃいけない!!」
   「まだ、止められる…!!」「ルートは残ってるはずだ…」「ボクは…歩美を攻略する!!」
ハクア「歩美?」
ディアナ「メルクリウスを出すのですか!?」
桂馬「女神たちはまだ生きてる。」「今回の連中はボクたちを拉致しようとしていた。」「計画の邪魔なら、即殺してもいい。」「前のかのんのように…」
   「多分、」「女神は殺されない。」「女神を全員揃えるチャンスは、」「まだ残ってる……!!」
ハクア「お前の想像でしょ?」「捕まえてから殺すのかも。」
桂馬「だからと言って、」「お前ら2人で特攻するよりいいだろ。」「プランは今までと変えない!」「女神全員揃えるルートにかける…!」
桂馬の固い意志に、ハクアナは黙り込む。
静まり返ったところで、ケータイの着信音がドアの外にいたちひろを驚かす。部屋の3人にもはっきり聞かれる。
ちひろがあわてて確認すると、相手は歩美。桂馬が開けたドアが、ちひろの背中を突き飛ばす。
ちひろ「あんたら何!?」「歩美に何するつもり!?」
ちひろのケータイが鳴り続ける。桂馬はケータイを拾い、話しかける。
歩美「え?」「え!?桂木!?」「な、なんでちひろの電話に!?」
桂馬「今からお前に、」「告白しに行く!!」
歩美「ふェ?」
凍りつくちひろをよそに、桂馬は歩美の返事を待たず電話を切る。そして。
桂馬「よし、今から移動する!!」「ディアナは自分の家で待機してくれ。」「ハクアはボクの護衛だ。」「行くぞ!!」「ちひろも一緒に来るんだ!!」
桂馬はちひろの抗議も聞かず、強引に腕をひっぱり外へ出る。その後にハクアも続く。
   「お前を1人にできない。」「付き合ってもらう!!」(もう、)(迷ってる場合じゃない!!)(エンディングまで…一直線だ!!)
ちひろ「コラ――桂木!!」「帰らせてよ――!!」

■もう立ち止まってはいられない!次回は10P特別編。本編の続きは表紙+巻頭カラーの14号へ!