【サンデー/若木民喜】神のみぞ知るセカイ FLAG173

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380名無しさんの次レスにご期待下さい
ハクア「ヴィンテージ……」「ここはお前達の居場所じゃないわよ。」

さあおしおきのはじまりよ!FLAG175「Wicked Genius」

■迫力マシマシで、ハクア再臨!これでもう、ヴィンテージもこわくない…のか!?お手並み拝見!
                          ・ ・ ・
    「こんなに堂々と歩き回れるなんて、」「その時は近いってことかしら?」
ギラ「お前…」「駆け魂隊か…?」
ハクア「…いいえ。」「私は、」「新悪魔の誇りを守る者…!!」
他二人のヴィンテージが無数の紐を飛ばし、ハクアを絡め捕る。その隙に。
桂馬「ちひろ、歩美!!」「逃げるぞ!!」
美ひろの背中を押す。
仲間がハクアをぐるぐる巻きにして身動きを封じ、ギラがとどめを刺す。
が、それはハクアの作ったデコイだった。本人は上空から。
ハクア「この力……」「旧地獄の術ね!!」「虎の威を借る狐…」「それがお前たちよ…!!」
敵の一人にめがけて急降下し一閃。滑り込むようにもう一人もなぎ払う。
四散するヴィンテージたちを、炎をまとった証の鎌が照らす。
ギラ「強いな……」
通信機を使おうとするが、ハクアは見逃さず叩き落す。
ギラが飛んで逃げるのをハクアも追う。周辺に暴風が巻き起こる。
美ひろ「きゃ――!!」「何これ―――!!」「けーさつ呼ばなくていーの!?」
ギラ「くっ、羽衣なしで……」「なぜこの速度で飛べる!?」
ハクア「誰にでもできる動魔術よ!!」「ただし、同時に20個制御しないといけないけどね!!」
ギラが羽衣で迎撃しようとする。それをハクアは避けながら迫る。
    「お前たちのように大きな力に頼っていては、」「使えない力よ!!」
ハクアが大鎌を振りかぶる。
381名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/02/05(日) 23:57:18.96 ID:x8rnT/BU0
上空は真っ暗闇。桂馬の眼前には、消し炭のような人形が二体。
美ひろ「ねぇ…どーなったの!?」「なんか静かになったけど…」
桂馬も答えに困る。
??「大丈夫、殺したりしてないわ。」
林のむこうから、足音が近づく。ハクアが、気絶させたギラを引きずってくる。
    「帰るの遅くなって…」「ごめんね。(///)」
桂馬「いや…」「助かったよ……」
二人だけの空間になりかけるが、桂馬は遠巻きに呼びかける美ひろの声で我に返る。
   「よーし!!」「大分(だいぶ)良いショーになってきたぞ!!」
   「お前ら特撮同好会は、」「舞校祭の一番の話題になるぞ!!」
この期に及んでまだ歩美の再攻略を諦めず、桂馬はハクアに話を合わせるよう耳打ち。
ハクア「……」「桂木は…」「変わらないなぁ…」
    「すごいでしょー私たち同好会のヒーローショー☆ てへへ!!」
美ひろ「し…ショー!?」「なんなのそれ!!」
ハクア「ごめんなさい――!!」「舞校祭で披露する出しものを、」「学校の林で予行練習してたの――」
言いながらレールやらトランポリンやらといった"タネ"を出して見せる。
    「ごめんね、巻きぞえにして…」「私もやりすぎだと思ったんだけど…」
    「桂木が、「どーしても驚かせてやりたい女子がいる」って言うから仕方なく――――」
美ひろ「ちょっと、あんたが考えたの!?」「説明しろコラ――」
ハクア「あとは自分でフォローしてよ。」
桂馬「これでリセットだな。」「お前、やるようになったじゃないか。」
美ひろ「あれ?敵役の人がいない――」「あの黒い人たちも部員?」
ハクア「そうね、」「あの人たちは…」「世界征服を企む、」「連中ってところかな…」
美ひろ「せ、世界征服ぅ……?」「な、なんかぼんやりした話だなぁ…」「もう少し考えた方がいいかも…」