「月詠…」
銀時はそっと月詠の腰に手を回した
「やめなんし!」
「俺はお前が好きだ」
思いがけない告白に月詠は目を見開く
「わっちは遊女じゃ…主と契りを交わす資格はない」
「遊女だから何なんだよ。お前はお前だろ」
涙が出るほど嬉しかった
売春婦として見下された過去
それでも銀時はそんなことは気にしないと言ってくれている
今すぐ銀時の胸に飛び込みたい衝動を抑えつつ月詠はこう言った
「しかし…吉原から出ることはできん…」
「今すぐとは言わねぇ。吉原からも、お前を縛るしがらみからもいつか解放してやるよ」
銀時は自身の唇を月詠の唇に重ねた