【西尾×暁月】めだかボックスネタバレスレ 92

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995名無しさんの次レスにご期待下さい
省略多数
「観察か。あまりいい響きの言葉じゃないね。少なくとも人に使うのはどうかと思うのよ、私は。」
と言って靴を吐き出す鶴喰。めだか笑顔で立ち上がって背後の椅子を叩き割るが既に鶴喰はいなくなっている。
「確かに人間観察って言葉もあるし、それを完全否定するほど私も子供じゃないけど、それを正してあげる人間・・」
といつの間にかめだかと背中合わせで立っている鶴喰。「そう。私みたいな人間も必要だろう?」とギロリ。
めだか距離を取って、靴飛ばしのように靴を足で投げるが鶴喰は背中を向けたまま、避けてしまう。
すると突然めだか背後から攻撃され地面に倒れる。振り向くとそこにはまたもや背中を向けた鶴喰がいる。
「貴様・・。なんの能力があるのか知らんが不意打ちばかりとは感心せんな。」
「能力?ああ、この学校では自分が理解できないことはそういう都合のいい理由で納得するのか。」
と言って、鶴喰が四つん這いになっているめだかの上に座る。「なら言っておこう。私はそんなもの持っていない。」
それに驚愕の表情のめだか。

ところ変わって善吉組。「さあ、時間もないから早速主人公化を始めるとしようか人吉くん。」と安心院。
「・・肝心なこと聞いてなかったんだけどよ、安心院さん。結局主人公化ってのは何をすればいいんだ?」
と読者の意見を代弁するかのようなことを善吉が言う。「ん?君は鶴喰くんを見ただろう?あれさ。」
「いや、確かに見たけど。強いのは確かだったけど、何がすごいのかはさっぱりだったぜ?
なんか能力があったみたいだけど。」とそのときのことを思い出す善吉。
「いやいや。彼には能力はないんだよ。彼は君と同じく生まれつき普通なのさ。育ちこそ変わってはいるけどね。
彼は基本的に人と視線を合わせられない。でもそれってすごいことだろう?誰がどこを見ているかわからないんだからさ。
言うなれば『疑似能力』。異常や過負荷と違って後天的に身に付けたものってことなんだよ。」

「お前は分かりやすいね。何をしてくるのか手に取るように分かるよ。あ、もちろん手を繋いだりはしないけど?」
「ふん。さしずめ『疑似能力』と言ったところか。なるほど。視線や意識が読めるからこそ、
それをかいくぐれるというわけだな?」と言うが、すでにボロボロのめだか。
「観察されちゃったか。まあ、しょうがないね。それも目的のひとつだし。」と再びめだかの背後に移動する鶴喰。
しかし、分かっているはずのめだか反応できずに後頭部にひじ打ちされ昏倒。
「認識できなければ『完成』できないんだろう?さてそろそろ意味のない殴り合いはやめて本題に入ろうじゃないの。」