ネタバレ その2
>>282からのつづきです
・球磨川、もうメンドクサくなったのか、飛沫に(一見投げやりに聞こえる)指示を送る
「『飛沫ちゃー―ん、もう負けていいよー―。こんな学校くれてやろうよー―』」
飛沫、それを聞いて、俄然、気力が回復し、最後の“奥の手”を持ち出してくる
「OK 負けていいなら! あたしの修羅場だ!!」
半狂乱の笑みで両手を上に翳す飛沫、スカーデッドが全方位に乱れ飛ぶ! 倉庫の外にいる めだかや怒江達の
古傷まで開いて血が弾ける! 更に建物全体が振動し、古く何度も修繕を繰り返した所から傷が開いて崩れ始めた!
スカーデッドは生物にしか効果が無いハズなのに、これは!?
「食らいな あたしの『憎武器(にくしぶき)』・・・『バズーカーデッド』!!」
建物ごと その場にいた全員を潰して道連れにしようと言うのだ
ドン!!
・風紀委員室。戦挙戦を観戦に行かない雲仙弟は、鍋島猫美に語る。
「諦めた奴が、諦めない奴に勝てるわけないだろ」
・戦挙戦、冷凍倉庫の試合場。崩壊が止まり静寂に包まれている。縦横無尽に“氷の柱”が走り、崩壊しかけた
建物を支えているのだ。倒れた飛沫の上には、彼女を助けるように一際太い柱が走り・・・そこに名瀬が語りかける
「俺が建物全体を凍らせてなきゃお前も今ごろぺっしゃんこだぜ。足掻くなよ、一年子ちゃん。“飛沫”が
“雪崩”に勝てるわけねえだろう!」
メチャクチャスケールのデカいマイナス能力に瞳らも感嘆を隠せない。…さて、書記戦の決着をつけねばならぬ
のだが、当の名瀬は
「うら若き女子の服を剥ぐのは気乗りしないぜ!」
どう見てもノリノリである。そんな名瀬に迫って来られて、両手を軽く上げて降参の意思を示す飛沫
「ま・・・待て! いや待って下さい名瀬先輩! 勘弁して下さい、わかりました、もう負けを認めます」
「ギブアップ無しの相手を全部脱がすまで続けるルールだろ」
「自分で脱ぎます、それでいいでしょう? 無理やり脱がされるなんて惨め過ぎます」
みっともなくも許しを請う飛沫、更に、向こうを向いていて下さいと頼む。慈悲をかけてやる名瀬
「いいだろう、二十秒だけ視線を外してやる」
善吉、めだかに問いかける
「・・・名瀬先輩、アイツを本当に信じたんじゃないよな?」
「うむ くじ姉は私のお姉さまだからな!」
「だから心配なんだろ・・・」
名瀬が背中を向けた瞬間に、やはり態度を豹変させる飛沫、ツララを折ってナイフ代わりに構えて名瀬に迫る!
「ひひひ! だったらそのチャンスありがたく頂戴するぜ名瀬先輩!!」
どんな冷凍でも氷のツララを凍らせることはできない! だがしかし!!
「違うね、氷には炎だ」
振り返りざまに一閃! 名瀬から放たれた青白い炎は瞬間的に飛沫を包みツララごと飛沫の制服を焼き払う!
「だーかーらー、体温操作だって言っただろうが。低温に出来るって事は高温にも出来るって事なんだよ。
ゆえに、どっちつかずの『凍る火柱』!」
真っ黒焦げ状態の飛沫・・・。そして名瀬の片手には氷で作った小さい鏡がしっかり握られていたり。
「やれやれ、最後のチャンスを逃したな。お前がまともな人間になれる最後のチャンスをよ!」
次回につづく!