【読切】週刊少年ジャンプ読み切り総合【41弾】

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267名無しさんの次レスにご期待下さい
>>237
苦戦する人はさbン公にしてください

384 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:04/03/30(火) 01:14 ID:tTKBL7ep
高一の時の話か。

俺の友人にKという万能型の男がいた。
成績優秀でよくいる頭でっかちな俺が唯一尊敬する友人。
彼は頭もそこそこ冴えたが剣道が凄まじく出来た。彼の名でGoogle検索すると
全国大会のニュースがヒットする、そういう世界の住人だった。文武両道を
地で行く男にも関わらず常に禁欲的かつ冷静で、割と整った容貌。

そんなある日、道場からの帰り道だという彼とばったり出会った。
夜道を二人でしゃべりつつ歩いてると、通りがかった駅ビルの路地裏に不良がたまってた。
狭い道だったから当然俺らもそこに直面。で、男共がよってきた。
巨大なバイクに寄り掛かったリーダーっぽい金髪の合図で、ニ、三人が俺たちをとり
囲んで、なんか在り来たりなセリフを吐いた。
絡まれるのがはじめてだったので、俺は怖さとは別次元に全く身動きが取れなかった。
その時、いつもは温和な友人が『道場帰り』の証拠である木刀を抜いて、さらりと
「ほざくなよ、殺すぞ」
って無表情に小さく吐き捨てた。もう俺もふくめて不良共も全員凍りついたね。
殺気ってものをはじめて体感した。未だに忘れない。漫画みたいにこういう
シチュエーションを回避する方法を考えていただけの俺と違って、実践で動ける男。
その後俺の手を引いたまま凍りつく不良共の脇を彼は悠々とすり抜けた。
それ以来俺は武術を修めた人間に畏敬の念を覚える。