引き伸ばしという【範馬刃牙R707】個性(オリジナル)

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バレ

第199話/おてんば恋娘
(ハァハァハァ・・・)
二人の高校生と思われる男が、裸で荒い息を立てている。
「いいですよ、いいですよ・・・」と二人の内の色男の高校生。
「ハァハァ、なんていう野太さだ・・・」と平凡そうな高校生。
「ぶっとくて、そして堅い・・・」と平凡。
「ふふふ、この色、テカりを見てくださいよ」と色男。「ああ、艶のある黒さだ・・・」二人とも恍惚とした表情。
「も・・・もう、そろそろ限界だ・・・」平凡な方、息が上がり始めている。
「いいでしょう、さぁラストスパートですよ!」二人、最後の力を振り絞り、激しく体を動かす。
「はァ、はァ・・・は、発射しますよ」「お、おゥ!」
そして巨砲が発射されるイメージと、大波が押し寄せるエフェクト。
そして、大爆発する本部流柔術道場。
「よし、試射は大成功ね!」腕章を付けた少女が、爆風で吹き飛ばされる本部以蔵を眺めながら満面の笑顔で喜ぶ。
「ふふふ、お嬢さん、お気に召しましたかな、我が米軍のバズーカ砲の威力は?」なんとストライダム登場。
「はァ、はァ、重かった・・・」「はァ、はァ、でも団長も喜んでくれましたし」平凡と色男が地面に倒れながら呟く。
その光景を見て、巨乳の美少女は怯え、メガネの地味なカーディガンの少女が「ユニーク」と囁く。
「よし、このバズーカがあれば、あの範馬勇次郎を倒せるわね!」と腕章の少女。
「ハハハハ・・・」ストライダムも苦笑い。
「まさか突然、勇次郎を倒したいと言い出すとは思いませんでしたよ・・・」と色男。
「ボクの叔父さんの親友に米軍大佐さん、いい武器をありがとうございます」ストライダムに礼を言う色男。
「さぁ、さぁ、早く担いで、勇次郎のところに行くわよ!」二人に指示を出す腕章。
「くそっ、しょうがねェな!」諦めて従う平凡。こうなった腕章は誰にも止められない。
そして場面変わって、ビルの屋上でバズーカ砲を準備し待ち構える腕章たち5人組。
「あうぅ〜、勇次郎さん来ましたよ」と巨乳。「チャンス」とメガネ。「ハイエル!」腕章の少女がノリノリで叫ぶ。
発射されるバズーカ砲。そして・・・
その頃、神心会本部道場。睨みあう克巳とバキ。
次の瞬間、轟音と共に、神心会本部道場が大爆発を起こし、吹き飛ばされるバキと克巳。
克巳、辛うじて鉄骨にしがみつく。そして吹き飛ばされたバキに救いの手を差し伸べようとしたが、なかった。
「バキィィィ!」落ちていくバキの名を絶叫する、克巳。
場面戻って、ビルの屋上。
「おい待て待て、バズーカが逆だ!」崩壊する神心会本部道場を呆然と眺めながら平凡が叫ぶ。
「まだ第一種戦闘態勢よ、行くわよ次弾装填!」不退転の決意の腕章少女が後ろからバズーカに弾を突っ込む。
「さァ、早く照準を直しなさい!」言われるままに、バズーカの前後を直し、そして勇次郎に照準を合わせる。
「ハイエル!」と腕章少女が叫ぶのと同時に、巨乳が「あのぅ、もしかして弾入れるの逆じゃないですかぁ?」
「ユニーク」とメガネの少女。
次の瞬間、彼らのいたビルの屋上に爆炎が上がる。
絶妙に大事な部分だけ残し焼け焦げた布切れに包まれたアフロヘアの5人がそこにいた。
足元には、菊の花みたいになってぶっ壊れてたバズーカが転がっている。
そして尚も、偉そうにふんぞり返って仁王立ちした腕章の少女が呟く「引き分けね・・・」
こうして、長い夜は終わった。(ねみ・・・)勇次郎、目をこすりながら家路を急ぐ。

巻末コメント みなさん、心配をおかけしましたが無事に長門のフィルムが手に入りました。ありがとォォ!(板垣)