【うちはフガク】
イタチ・サスケの実父にして木の葉警務部隊の隊長。
九尾を手懐けて操る事ができるのはうちは一族の瞳術だけのため
九尾の妖狐来襲事件以降、事件の黒幕はうちは一族の誰かではないかと
暗部に疑いをかけられ、一族全体が里の片隅に追いやられて監視され続けていたが、
それに対し、一族の名誉を取り返すべくうちは一族を率いてクーデターを起こし、
里を乗っ取ろうと画策していた首謀者である。
最大の敵である暗部の動向を知るため、息子のイタチを暗部に送りこむが
イタチは逆にうちは一族の内部事情を暗部へと伝えていた。
それによりクーデターを事前に察知したダンゾウの命によって、
ある夜イタチとその協力者のマダラによって一族(サスケ除く)もろとも殺されてしまう事となる。
【うちは一族惨殺事件】
うちは一族のイタチが突如発狂し、一晩で一族を皆殺しにした挙句
抜け忍となって里から去っていった…と一般に思われていた事件。
実際にはうちは一族がクーデターを企んでいたため
イタチを使い、暗部が事前にその芽を摘んだというのが真相である。
もしこの惨殺事件がなければ、第三次忍界大戦の傷も癒えない火影の里において、
屈指の武闘派であるうちは一族が蜂起し、空前の内乱が起こり
多くの同胞が死亡、更にはその機を突いて他国が木の葉の里に攻め込み、
やがては第四次忍界大戦の引き金となり、
結果的にこの夜殺された者たちとは比較にならないほど
多くの死者が広域に渡って出ていたものと思われる。
またマダラもこの機に乗じて火影に戦争をしかけようとしたが、
事前に察知したイタチの交渉によりこれを諦める事となった (以上 マダラ談)。
イタチは全てを知った上で平和のためにこの任務を行ったのだが
後にこの事件の真相を知ったサスケが
里を守るために命令を下したダンゾウや相談役を恨み、
復讐者となってダンゾウを殺害する事となる。
【九尾の妖狐来襲事件】
イタチが病死した時から遡って16年前に起こった事件。
十尾から分かれた尾獣の中でも最強の力を持つ九尾の狐が、
突如木の葉の里を襲撃してこれを壊滅寸前に追いやった事件。
九尾の妖狐を操れるのはうちは一族の瞳術だけのため、
かつては千手一族に匹敵する力を持っていたにも関わらず、
いまや政治の舞台から遠ざけられ、
ひとまとめにされて監視下に置かれているうちは一族が、
現在の体制を覆すために行った謀略ではないかと暗部は考え、
以降うちは一族に対する監視の目を更に強くする事となる。
なお、九尾を操れるほどの力を持った瞳術の使い手となると
作中でも限られた数しか存在しないのだが、
千手に主権を奪われた事の恨みとして、
木の葉を崩すべく過去何度もこれに挑み、
終末の谷で「死んだ」後もペインやサスケを使い、
木の葉を崩す事に余念のないマダラは、
うちは一族虐殺の遠因となったこの謎の事件に対して
「あれはただの天災」とぬけぬけとサスケに言ってのけた。