【若木民喜】神のみぞ知るセカイFLAG61【サンデー】
偉人やアスリートは一分一秒を無駄にせず、自分を磨くことを怠ったりはしない。しかし、逆に言えば、一分、一秒を
無為なことに費やす人間はそれだけ自分をポンコツに作り上げているということにはならないだろか?
例えば、だ。 自分は安全な所にいる。誰も自分に仕返しなどできない。そう考えて人を不快にする行動を繰り返す人がいる。
ネットでの掲示板荒らしなどがそうだ。だがそいつ等は自分が死ヌ程苦しむ毒を飲み続けている事と同じ行為だと
気がついているのだろうか?
人が何かを覚えるのに一番よく使うのが反復練習など、同じ行為・情報を繰り返すことだ。これは、繰り返すことで
脳内にそれ専用の神経回路を形作ることでさまざまな知識やスキルを身につけてゆく。
もし、ネットを荒らすやつが日々それを繰り返す事で全く意識しないレベルでその卑怯な考え方・行動を
自分に“焼付けて”しまったら?「自分はネットと現実じゃ別人」そう思っていても、知らぬ間に生き方・言動・考え方には
深刻な影響が出る。誰も指摘はしないだろうが、周囲の人間もそれとなく近寄らないよう・かかわらないようになる。
そうして、一つ一つ、人と関わる事によってできる選択肢がつぶれてゆく。
また、人生で重要な分岐点にさしかかった時、それが重要な選択と気付く人はあまりいないだろう。が、その選択をするとき、
その行為によりで”焼き付けた考え方”をもってその人生を選択したら…後になってあれが人生の岐路だと気付いた時にはもう遅い。
自分の人生を一分一秒を費やしてポンコツにするとはそういうことである。
人は死ぬ間際、人生を振り返るものだという。
そのとき、「ああ、自分は自分で自分の人生をポンコツにしてきたんだなぁ」と、思い知りながら人生を終えるのだろう。
普通の人ならそうなる前に気付いて違う生き方を選べるかもしれない。だが、この段階で気付いてももう人生はやりなおせない。
死ヌ程苦しむ毒とはそういうこと。普通の人にとっては普通に過ごしているだけで特になんでもない事が猛毒になりえることはあるのだ。
・・・というのを新聞のコラム風に作ってみた。みえるかな?