神のみぞ知るセカイ アンチスレBadEnd4【若木民喜】

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美少女の登場する王道SFファンタジーという、サンデー新人の陥る失脚路線を地で行く作品。この点は、作者が悪いと言うより、編集者がもう少し何とかすべきだろう、と毎度思うが。
ほんっと〜に、「ぱふ」や「サル漫」の太古の昔から言われ続けている話だが、サンデーの雑誌としてのカラーは、「漫画ヲタク、SFヲタク向け」であり、かつ、「絵は新しいが、話は古い」のである。
少年サンデーは昔から、萌え・SF・ファンタジー、といったヲタク路線を明確に選択していながら、大抵、そういった作品では客の要望とズレた失敗作を量産する。今も昔も流行を読めてない印象だ。どうして、雑誌の本来カラーの作品が、こんな歪になってしまうのだろうか。
本当の理由は判らないが、編集がうまく作家をコントロールできていない印象がある。あと、編集サイドの時代を読むセンスは、全くなってない。
本作の場合、いかにも萌えヲタ受けしそうな画風なのに、下手にステロタイプなファンタジーを書いた結果、無難だが面白くも無い漫画に。
むしろ、最初からあざといくらいにウケ狙いで攻めた方が、読める漫画になったはずだ。当初予定していたはずの幼馴染との三角関係、とか萌えヲタが萌え転がる展開は、いくらでも用意できたはず。
それが、ストーリーを進行させる事に主眼を置いた結果、ツマラないバトルが繰り返される、全く想定範囲内、の良くある駄作バトル漫画になってしまった。
「コードネームはBF」の時も思ったが、サンデーはここしばらく、画力のある新人をムダに使い潰しているのではないか。
漫画家を実力以上に押し上げるのが、編集の仕事である。ジャンプシステムが素晴らしい、とは言わないが、漫画家の才能だけに頼った作品作りは、編集サイドに猛省を求めたい。
と、編集批判に傾いてしまったが、残念ながらこの作品も、王道だがステロでつまらないバトル漫画、である。画力があるだけに、非常に勿体無い。「悪い」で。

画力は高かったし設定はそれなりに面白かったと思います。
しかし主人公の性格が正統派過ぎて面白味にかけたし(むしろ敵の方が良かった)
ストーリー的に引き込むようなモノは感じませんでした。
まあ、そんな感じで終わりだろうなという感じの打ち切りに納得。

元素記号をベースしつつ現代を舞台に異世界の異能力者が聖結晶を求めて戦う漫画。
絵と設定が完全に一般人向けではない、エロさと萌えを合わせただけで話の展開が楽しいモノでもない。
始まったばかりな漫画で強敵(作中ではレアと呼ばれる)に一度は負けるが、数話後には勝利するのも頂けない。
常識で考えたら化け物がそこら中で悪さしてるなら、証拠集めて警察に届けるのが普通な気がするが、
主人公が自分で何とかしようとしてるのが意味不明。まぁ中途半端なファンタジー系にはありがちなのだが。
元素記号をベースにしてるのは「なるほど」と思わなくは無いが、その元素に意味が薄い上に
他誌で既に宝石をベースにしたバトル漫画(エレメンタルジェレイド)が連載中なので見るものによっては目新しさに欠ける。
この漫画の特徴はハッキリ言って「絵」だけ。たぶん萌え要素以外はまったく評価対象にはならないだろうが、
始まったばかりなので今後の展開に期待して評価は「悪い」とさせて頂きます。