兄の餓狼がリクオを襲います
第五十四幕 偽りの言葉
兄を止めようとするゆらですが、
兄「ず〜〜っと教えて来た筈だぜ 妖怪は絶対悪♂えば即滅しろと」
リクオ(なんだ――!?この人・・・陰陽師!?花開院さんのお兄さん!?
気づかれた・・・!!花開院さんにもバレた・・・確実に!!そうだ・・・最初っから彼女の目的は妖怪退治ー!!
いつか・・・こうなるんじゃないかって思ってた――バレたく――なかった!)
「人のままでは心が痛む」と言いながらも攻撃を仕掛ける兄
しかし、リクオに対する攻撃を防ぐゆら
兄「おいおい何のつもりだ・・・ゆら・・・」
ゆら「奴良くん 奴良くんは―」
リクオ「え・・・」
ゆら「奴良くんは――人間やんな?」
花開院・・・さん―――?
気付いて―――ない?
いや――違う・・・この目は
疑ってる目だ――
疑っている それでもなお――――
ボクが「人間だ」って言うことを――待ってる目だ・・・
そうだ・・・ボクは人の敵じゃない!!
リクオ「ボクは・・・人間だよ!」
ゆら「うん!! お兄ちゃん聞いたやろ リクオくんは敵とちがう!!」
兄「妖怪をかばうのは花開院の掟にそむくことだ この兄を信じられんのか」
ゆら「私は奴良くんの言葉を信じる 奴良くんは私の仲間(クラスメート)やもん
倒さなあかん敵じゃない!!わからんのやったら・・・お兄ちゃんといえども私が倒す!!」
兄「倒す・・・?ゆらよ・・・自分の言葉に責任をもてよ・・・」
ゆら「廉 貞!! 式神改造 人式一体 黄泉送葬(よみおくり)水包銃(ゆらMAX)―――!!」
ゆらの左手がピストルのような形状になり、兄めがけて発砲します
しかし、兄は無傷
兄「なんだ・・・?その技名は・・・ゆら・・・お前が自分で名づけたのか・・・?」
ゆら「うるさい!!勝手やろ」
兄「ゆら・・・名前ってのは重要なんだぜ 餓狼∞喰らえ=v
餓狼がゆらを襲いますが、式神で防ぎます
兄「相変わらず・・・同時に複数の式神を使うお前の精神力はメチャクチャだな・・・
だてに魔魅流の次≠ノ才能があると言われてねぇな・・・
いいこと なんだよそれは花開院にとってはなぁ・・・だけどなあ・・・お前はまだ子供すぎる!」
兄は同時に2つの餓狼を繰り出します
片方の餓狼に攻撃をしようとしたゆらに対し、兄は「それは偽者≠セ」と言うので、
ゆらは攻撃対象を変えますが、それこそが偽物
そして、「次は左≠ゥら来る」という兄の言葉から、左を警戒しますがそこには何もいません
逆から兄がキセルのような物を振りかぶり、
兄「ゆら・・・偽りの言葉にまどわされすぎだぜ」
ゆら、兄に殴られ地面に倒れます
リクオ「ひどい・・・何もそこまで あんたお兄さんじゃないのか!?」
ゆら「だ・・・大丈夫や奴良くん・・・私は餓狼なんかに・・・喰われたりせんよ」
兄「餓狼に・・・喰われる?何を言っている?そんな芸当こいつに出来るわけないだろ?」
ゆら「え?」
コポッ
ゆらの口から水が出てきます
ゆら「え・・・な・・・なんや・・・コレ!?」
ゆらの口はたちまち水で一杯になります
兄「ゆら・・・お前は言葉そのものにふりまわされすぎだ いいか・・・オレは餓狼∞喰らえ≠ニしか言ってない
本当は言うなれば 餓狼を喰らえ≠セ・・・しかし敵は餓狼と聞いて攻撃型の式神を想像する
敵に偽りの言葉を与え・・・そのイメージで敵を縛るんだ そうすれば敵はただ餓狼の攻撃を防げばいいと思い術中にはまる
最初からその式神を体に忍び込ませることが目的だったのだ ちなみに餓狼≠煖Uりの名 正式には言言(げんげん)≠ニいう」
兄「言言¢魔黶v
どぷっ と、ゆらから水が噴出します
ゆら「ガハァアアアアア」
兄「水の式神言言≠ヘ体中の体液という体液を自在に暴れさせることが出来る」
ゆらは地面に倒れピクピクしています
兄はゆらの胸ぐらを掴んで持ち上げ、
兄「今なら――まだ許してやるぞ そのまま死にたくなければ戻ってこい!!」
と言っているそんな兄の手から一瞬にしてゆらが消えます
後ろにはゆらを抱えているリクオ
リクオ「花開院さん・・・悪い・・・我慢できない」
畏<}ークの羽織をなびかせ、
リクオ「陰陽師だか花開院だか知らねぇが 仲間に手を出す奴ぁ・・・許しちゃおけねぇ!!」
兄「ハッ・・・それがお前の正体か? 妖怪――!!
滅してやる―― 妹(ゆら)を騙していいのは兄(おれ)だけなんだよ・・・!!」
☆リクオ激怒!!陰と陽、激突!!
第五十四幕・・・/おわり