478 :
記憶喪失した男:
「ワンピースなんてないんだ」
紙切れ「バカじゃねーの。ワンピースなんて本当にあると思って、
こんな世界の果てまで旅してきたの? 本当に間抜けなご苦労さん
BY ゴールド・ロジャー」
紙切れを読んだ麦わら海賊団は泣く。
ウソップ「そりゃねえよ。そりゃねえよ、まさか、ゴールド・ロジャーが嘘つきだったなんて」
ゾロ「人生がこれほど無常なものだとわな。気を引き締めなければ成らないな。
この紙切れがある限り、殺し合いが必ず起きるぞ。
怒った大海賊どもが世界全部に八つ当たりするだろうな」
ルフィ「いくぞ、こんな紙切れは嘘だ。ワンピースは必ずある」
ウソップ「ルフィ、おまえ、世界一の大バカじゃねねえのか」
ルフィ「行くぞ。行くったら行くんだ。この先がまだちょっと残ってる。
もうすぐラブーンだ。行くしかないんだ。ワンピースを手に入れて、
おれは海賊王になる!」
グランドラインのラフテルの向こう側で、
大量の血の海を見る。赤い海。人の血で海ができるほどの大量に流れた血の海。
その向こうに、ひとつなぎの大秘宝はあった。
ウソップ「嘘だろ。あの紙切れが嘘だったのか。というか、嘘の付き合いでおれが海賊王に負けたあ」