>>489 >藤子F商法
『小学館の原稿料は世界一安い。なんとかしてくれ』
現・小学館本社ビルの大部分は 66年「オバQ」ブームによる莫大
な収益によって出来ており 俗に「オバQビル」と言われている。
その作者が藤子不二雄。当時のコピーライトは(C)小学館のみ。
社益に大貢献した作者が(C)を主張することすら認めていなかった。
74年頃、藤子不二雄に対する小学館の待遇を窺い知るルポがある。
(以下引用)
当時「小学二年生」の編集長だった井川浩は懐かしそうに振り返る。
「ある日藤子さん二人と、マネージャーの松野さんが私のところに
来たんです。『小学館の原稿料は世界一安い。これでは私たちも若
手を養うことはできない。なんとかしてくれ』ということでした。
確かに安かった。でも原稿料を上げると、他の漫画家さんにも波及
するんで、僕の一存であげることはできない。そこで一計を案じま
した。『ドラえもんの原稿はたくさんあるんだから、単行本にしよ
う』と(中略)小学館の社長に打診したんですが、なかなかうんと
言わない。
安藤健二『封印作品の憂鬱(3)』映画秘宝2007年11月号(洋泉社)から