ハヤテのごとく!ネタバレスレッドその38

このエントリーをはてなブックマークに追加
126メイ ◆xO.4NTynFg
第181話「THE END OF THE WORLDC 世界に届く声で」

棺桶を開けようとした所で、アテネに襟を掴まれて静止させられるハヤテ
無闇に触ると危ない物も多い、と念を押されます
しょうがないから 特別にもっと面白いものを見せてくれると言うアテネ
それは、魔法の鏡だという

ハヤテは実はこの城に入った時から何か違和感を感じていたようです

大きな時計の前で、ハヤテは時計が壊れている事に気づきます
ハヤテ曰く、針の進みが全然遅い時計

アテネ「ああ…心配しなくても……… それで合っているのよ。」
ハヤテ「え?でも…」
アテネ「大丈夫。その時計だけは…正確だから…」

   この城で僕は
   少しだけ不安になる
   事があったんだ。

アテネ「さぁ 何をしてるの?ハヤテ 早く来なさい。」

   あえて
   言葉にするなら…

   この城が…

   本当に、人の
   立ち入ってはいけない
   場所のような気がして…

魔法の鏡の前に着きました

アテネ「すべてを見下ろす「天球の鏡」よ。
    これは神さまの目。これを使えば外のあらゆるものを見ることができるの。」
ハヤテ「それは すごいのぞき道具だね♥」
アテネ「魔法の道具をそんなヒワイな言い方で呼ばないでくださる?」

でも、これには欠点が
これに映せるのは自分の知っている人のその周囲だけ
それに、映せる時間も一日に少しだけ

アテネ「なによりも これは映像を映すだけの鏡。声を聞くことは… 全然できないの…」
ハヤテ「声?」

アテネ悲しそうな目で

アテネ「そう…だから…誰も私の名前を……」
ハヤテ「わ!!すごいよアーたん!!なんか映ってきたよアーたん!!」
アテネ「! ………」

アテネの口元が微笑んでます
127メイ ◆xO.4NTynFg :2008/06/20(金) 23:05:36 ID:UUFD+NDz0
そして、鏡には麦わら帽子をかぶったマリアっぽい人が映ってます

アテネ「ね。すごいでしょ?」
ハヤテ「うん、すごいすごい!!
     へー すごいなーすごいなー!!」
アテネ「やーねー。そんなにほめられたら照れてしまいましわ。」
ハヤテ「どんな仕組みになっているのかわからないけど… すごく可愛い女の子が映ってるよ―――♥」
アテネ(ピキッ)
ハヤテ「誰なんだろうねー アーたんー! あんな可愛い子初めて見たよ―――」
アテネ「この道具はやめです。」
ハヤテ「ええ!?あれ!?なんで!?」
アテネ「なんでじゃありませんわ――――!! ハヤテなんか…!!鏡の中の女とよろしくやってればいいんですわ――」

駆けていくアーたん


   「だから… アテネを略してアーたん」

1人、バルコニーのような所から夕焼けを眺めているアーたん

   自分の
   名前を…
  
   呼ばれたのは
   いつ以来の
   事だった
   かしら…

   もう…

   それを思い出す事さえ
   難しいわね…

   私は…

   いつまでここに…

ハヤテ「アーたん!!
     ねぇ… なに怒ってるの?」
アテネ「別に…怒ってなんかいませんわ。」
うそ。怒ってる。→怒ってません!!→怒ってる!!→怒ってません!
ハヤテ「怒ってるよぉ〜…」

泣き出すハヤテ
ハヤテはすぐに人に嫌われてしまうらしいので、アーたんにも嫌われたと思って泣き出してしまいました

アテネ「べっ…別に嫌ってなんか…」
ハヤテ「じゃあ 僕の事好き?」
アテネ「は!?
    な…!! 何言ってるんですの!?
    そんな…恥ずかしい事…」
ハヤテ「やっぱり 僕の事、嫌いなんだ〜〜」
アテネ「ハ!! ハヤテこそどうなのよ!!
    あんなにいっぱい 私にキスしておいて…!!
    ちょっと可愛い子を見たらデレデレして…!!」
ハヤテ「べ…別にデレデレなんかしてないよぉ!!」
アテネ「してました!!」
ハヤテ「してないよぉ〜」
128メイ ◆xO.4NTynFg :2008/06/20(金) 23:05:45 ID:UUFD+NDz0
ハヤテ、モジモジしながら

ハヤテ「僕はだって…好き…だから………アーたんの…事…」 ゴニョゴニョ
アテネ「………
    そんな声では………聞こえませんわ。」
ハヤテ「え?」
アテネ「そんな小さな声では聞こえませんわ!!
    呼ぶなら!!もっと大きな声で呼びなさい!!
    ここから!!
    世界中に聞こえるように!!
    その名前を!!!」

ハヤテ、夕焼けに向かって

ハヤテ「 ア ― ― ― た ― ― ― ん ! ! !」
アテネ「………
    ……も…
    もっと大きな声で!!」
ハヤテ「ア――た――ん!!!」
アテネ「もっと!!」
ハヤテ「ア――た――ん!!!」

   どれくらい…
   その後
   叫んだだろう。

   その後
   彼女は言った。

アテネ「ハヤテ… 私とあなたは…ずっと一緒よ。」

   僕は答えた。

ハヤテ「うん。 僕とアーたんは…ずっと一緒だ。」

   幸せだった。
  
   ただ君が
   そこに
   いるだけで。

   
   だから
   あんな終わりが
   くるなんて…

   その時は
   想像も
   しなかったんだ…


■居場所をもらったハヤテ。名前をもらったアーたん。お城での二人の夢の生活。永遠に続かないから…夢。

31号に続く