>>184の続き
論点3b:編集者が「非協力的」「仕事をしない」
雷句氏が望む編集者との関係は、陳述書によると以下のようになる。
1「自分の出すネタ、アイデアの選別と、それに関するアドバイスのみ」では不十分
2「担当している漫画の資料(写真や文献)を自らの足を使って集め」
3「深夜でも自宅のFAXで直しのネームを受け取り、すぐにチェック」
4「寝ないで自分の担当する漫画のアイデアを考える」域に達する必要がある。
2・3は義務といえるか議論の余地がある。それでも要望として理解はできる。
しかし1で不足、4を要求となると、もはや編集者の域を越えて「原作者」レベル。
しかも「普通にガッシュのお話のネタはたくさん出して」も「単なる「思いつき」」扱いされ
「強引に「思いつき」をゴリ押し」と非難されるのでは、編集者としてもやりきれまい。
また相手を非難する論調に惑わされずに注意深く読むと、
各編集者は結構まじめに仕事をしてるようにも読める。
畭俊之氏: 「「仕事」をしていました。」「一番働き、アイデアも出した」
「しっかりガッシュのために働いていた」「深夜のネーム直しのFAXに応じた」
村上正直氏: 「しっかりと一緒にガッシュを作ってくれる人でした。」
高島雅氏:「普通にガッシュのお話のネタはたくさん出してきました」
こうしてみると陳述書中、明らかに編集者側に過失が認められるのは
袖崎友和氏の「遅刻」、飯塚洋介氏の「誤植」が残るのみ。
(原稿紛失は論外。「逆ギレ」「ケンカ腰」等は論点3cで検討)
しかし遅刻は注意後に改まっている。また雷句氏自身も原稿を落とした過去がある。
誤植は誰にでもある軽微なミスと思える。現に雷句氏の陳述書自体に誤字があるほどだ。