(ふふ……これでネギ坊主が本当の主だったら、家臣失格でござるな……。)
この後はなるようになれ、といった感じで自嘲しながら、楓はそっと、ネギの唇に自分の唇を重ね合わせた……
「んっ……んん……んっ!ぷはぁ…。はぁ、はぁ、は……な、長瀬さん、一体何を……んんっ!」
かなり長く、熱い接吻で息苦しくなり、ネギは目を覚ました。
「んん……んっん……ふぅ。ネギ坊主に、ある件について、仕置をするところでござる♪」
いつもの笑い顔ながらも、少し頬を上気させて、楓は悪戯っぽく答えた。
「ある件って、一体なんですかああああああああああっ!!!」
「暫しの間、自分の胸に聞いてみるでござるよ♪」
意味不明且つ、心当たりが皆目見当つかない事項について問おうとした刹那、
ネギの肛門に、何かの骨らしい物質で出来た傘か杖の柄の様な物が楓の手によって挿入され、
暫くの間、その物体によってもたらされる、ペニスで得る物とは違う快楽にネギは身をよじらせ続けた……。
「はっ、んん、ああんっ!んんん……くうっ!な、何コレ……?
おなかが熱いよぉ……先走りしか出ていないのに、イッちゃいそうだよぉ……ふあああんっ!」
肛門に挿入された異物によって、ネギは連続的に無射精でイカされ続けていた。
肝心のペニスは、ネギの腕並みにまで赤黒く怒張し、血管までグロテスクに浮き出ているのに、
透明な先走りだけを大量に吐き出し、己を包み込んで淫靡に光らせているだけであった……。
「拙者が今、ネギ坊主に使った獲物は、恵根鮪(えねまぐろ)(※)の骨と肝をつかった拷問道具で、
それを尻に差し込まれた男児は、たちまち淫らな女人のように半永久的に、
しかも最後まで男児として至らせないまま、その身を悶え振るわせるでござる?
もし、逸物で至らせて、現状から開放されたいのならば、先程の問いに答えるしか術は無いでござる。」
「はぁはぁ……うああああっ!そんな事言われても…本当に何が何だか……
うわあっ!また来たああっ!うわ、うわぁぁぁぁん!!
……うっ、ひっく……ぐすん……な、長瀬さん…なんで、こんな事を……僕、何か怒らせるような事を……?」
男としてイキたくても、女としてしかイク事を赦されない状態が苦痛に感じたのか、
ネギは涙声で責めの理由を聞いた。楓の問いの答えになっているかどうかは二の次という心境で。
その懇願を聞いたとき、めったに開眼しない両目を開けつつ、悲しそうな顔で楓は答えた……。
「ネギ坊主……お主、水臭すぎるでござるよ……。」
「へ!?」
ますます楓の真意がわからなくなり、今おかれている状況も失念して、素で首をかしげるネギ。