☆魔法先生ネギま!☆246時間目

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まったりと歩を進めて、この間の沢に到着した2人。
「さて、ここで苦無の使い方の練習ついでに、岩魚を獲ってみるでござるか。」
「は、はい。」
「でもその前に……ネギ坊主の力ではどうやって獲るのか、興味深いでござる。一度、拙者の前でやってみてはくれぬか?」
「えー……こういうのをあんまり人前では見せたくは無いのですが…
 一回だけですよ?そうでないと僕の修行の意味がありませんから。」
「かたじけないでござる。」

ちゃぷん……

冷たく、澄んだ沢の水に両手を突っ込み、ネギは念じるような小さな声で魔法を起動させた。

「(岩魚さん、ごめんなさい……)えいっ!」

ぱ━━━━━━━━━━━━んっ

「!!」
猟銃のような炸裂音に楓が一瞬身構えた刹那、ネギの腕を中心とした波紋が水面に広がり、
沢のそこかしこを泳いでいた岩魚の集団が、大量に気絶して水面にぷかりと浮かび上がった。

「……どういう理屈かは推し量れないが、すごいでござるな……。」

表情こそ変えていないが、普通に驚く楓。
「水中に、ごく弱めの雷系の魔法をかけて、魚たちを殺さないように驚かせて失神させているのです。」

必要な何匹かを楓のびくに放り込みながら、判りやすく解説するネギ。

「いや、まぁ、それは判るのでござるが……拙者たちではここまでの量は捌けないでござるよ?」
「あ、それなら大丈夫です。ん……えいっ!」

ぱ━━━━━━━━━━━━んっ

ばしゃん、びちびちびち……

さっきとは逆に、電撃によって衝撃で我に返った魚達が一斉に水の中に消えていった……。

「おおおおおー、流石は小さくとも、本場仕込みの魔法使い。驚いたでござるよ……。」
「何の話でゴザルカナー、ニンニン♪」
「……流石にその返答はきついでござるよ、ネギ坊主……。」
「す、すいません……くすくす。」
「はははははは……。」

こうして、魔法の一部を披露したり、苦無などの暗器の使い方を教わったりしながら
2人のまったりとした食料探しは日の暮れる前まで続いたのであった……。
そんな中での帰途……

ウグウゥゥゥゥゥゥ…………

「あれ、あの熊……。」
「後ろの足を虎バサミに食いつかれているようでござるな…。よし、拙者が外してやるでござる。」

罠に足をやられ、それが取れずにもがき苦しみ、ぐったりとしている熊。
苦無等の道具を使いこなしてゆっくり、丁寧に罠をこじ開けようとする楓。しかし……!

こつん、ぱらぱらぱら……

ご ご ご ご ご ご ご ・ ・ ・ ・ ・ ・

文字通り地の底から搾り出されるような地響きと共に、崖の上方が、
嫌な音と共に裂け出し、巨大な落石を伴った土砂崩れとなってネギ達に襲い掛かってきた……!