☆魔法先生ネギま!☆246時間目

このエントリーをはてなブックマークに追加
864名無しさんの次レスにご期待下さい
(ま、まさか……この日本に……吸血鬼!?
 落ち着け……落ち着くんだ……えーと、確かこの手の相手を拘束できる魔法があったような……思い出した!えーい!!)


ネギの夢とシンクロするように現れた吸血鬼。
正確には、吸血鬼がネギの寝首をかく為にした行動がネギの夢にフィードバックされていたのだが…。
歳不相応な冷静さで、吸血鬼の動きを拘束する魔法を発動させた。が……。


「「あ、亜子――――――――――、ダメ――――――――――!!……あ。」」
「え……佐々木さん、ゆーなさん……。」


「……なるほど、そういうことだったんですか…………。」
「はぁ……スンマセン、ネギ先生……ウチがこんな体質なばっかりに巻き込んでしもて……。」
「ていうか、私的にはネギ君の力の方にびっくりだよ……。」
「前々から、特に、島の時から普通の子と違うなーって、思ってたけど……。」


なんとか、事の収拾をつけるべく、仲良し3人組の部屋に来たネギ。
今の騒動で、三人に、ネギが修行中の魔法使いであることが発覚され、
同時に、亜子が、かつて他の吸血鬼に襲われたことで自分もそれになっていたことがネギに発覚してしまっていた。


「んで、何とか悪あがきして逃げよう思て、しくじって血を吸われたところが、この痕やねん……。」


他の女子には公然の秘密となっていた脇腹の傷を、ネギに見せる亜子。


「…………て、なにまじまじ見てるん?」
「え……あ、いや……その……綺麗なおなかだなー、と思って……すいません。」
「!!な、何アホな事いうてるんですか先生!!……こない、傷物やのに……。」
「そんな事ないですよ……例え傷があろうが、和泉さんは和泉さんですから……。」
「あー、ネギ君言ってることがエロオヤジになってるにゃー♪」
「あははは!流石は「イギリス紳士」言うことが違うねー♪」
「ななななな、なんでそっちの方に行くんですか!!
 ……まぁそれはともかくとして、今までは今のままで良いとしても、最近の感じじゃ、
 そうは言い切れないんじゃないですか?和泉さん。最近頓に昼間の体調が優れない感じに見受けられるので…。」
「そうなんや……今までは、まき絵や裕奈に、定期的に血を分けてもらえれば、
 他の子と同じように普通に生活できてたんやけど……最近は血を貰う頻度あげないとしんどくなってきたねん…。
 時々、まき絵と裕奈も、あんまり調子が芳しくない時あるやろ?それも、ウチが原因なんよ…はぁ、ウチ、どんどん人でなくなっていく…。」
「それでさ……実を言うと、ネギ君が来る前に、バカレンジャーのみんなで、亜子の為に
 「この世のありとあらゆる憑き物を払うことが出来る方法を記した本」を探したことあるんだけど……
 この前の頭がよくなる魔法書の時と違って、ゲームみたいなモンスターがうようよいてバカレンジャーでもどうしようもなくなって諦めてたの。」
「…………それだ!!」


がばっ!


「「「あ、ちょっと、ネギ君、ネギくーん!!」」」


何とかして亜子を救いたいという一心から、その魔法書の話を聞いた途端に、
ネギは飛び跳ねるように部屋を後にしていった。恐らく、このまま図書館島に行ってしまうのであろう。


「ねぇ……ネギ君、さっきの本の場所、わかるのかな?」