☆魔法先生ネギま!☆246時間目

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851名無しさんの次レスにご期待下さい
たったったったった…………


「はあはあはあ……たしか、島はこっちだったはず……。」


仕事を一通り終えたネギは、一心不乱に図書館島を目指して走っていた。
杖で飛ばず、魔法力アシストも使わずに。
そんな事すら失念させるほどに必死で走っている。何故にそこまで必死になっているのか。
その理由を、時間を遡って見てみましょう――――――――――――――――――――





午前中某時限・教科担任不在により自習となった2−A


手の空いたネギが監督を任せられ、面々に自習を促した。


「えー、期末試験ご苦労様です。その折に、この時間が自習になったわけですが、
 他のクラスの迷惑にならぬよう、勉強しない人もあまり大声で騒がないようお願いします。
 あと、判らない所、質問があるのなら、わかる範囲で僕が答えますので何なりと申し付けください。」


挨拶代わりにそういった後、ネギは、ゆっくりと室内を回りながらクラスを監督した。


黙々と終わらなかった宿題を片付ける人―――――
友達と取り留めない話に花を咲かせる人―――――
趣味・興味を持った事に没頭する人―――――
居眠りをする人―――――


ありふれた自習時の日常が展開される中、ネギは、この日の朝共に小さな大事件を起こしたのどかの元に近づいた。
図書室の貸出延滞図書のリストを纏めているようである。さっきまでは何事も無かったように無表情で仕事をしていたが、
ネギが近づいたのが判った時には、無意識の内に薄く微笑んでいた。そして、ネギがのどかの席を通り過ぎようとした刹那、
他に気づかれないようにすっと、「読んで下さい」と書かれた白い封筒を差し出し、ネギに受け取らせた。


(何だろう?宮崎さん…何か聞く時は大体直接聞きに来るのに……。
 多分……今朝の事についてかな?だとしたら…今読まないほうがいいな。間違いなく他の子に怪しまれる。)


見事な英断である。自習が終わり、職員室に戻ってその内容を見たとき、
ネギは今朝感じたのに似た感覚に苦しさを加えたソレに襲われた。その内容は―――――