☆魔法先生ネギま!☆246時間目

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815名無しさんの次レスにご期待下さい
明日菜が耳元でささやく。まだ呼吸が荒い。
「あ、アスナさん、ぼくは……!?」
突然、二人のいる床が光の輪に包まれたと思うと、体が地面に沈み始めた。本能的な危険を感じ、あわて
て身をよじるが、明日菜が上に乗っていてうまく動けない。
「アスナさんっ、ダメです! ここは危険です! 早くどかないと!」
「いいのよ、これで……。さあ、お父さんに会いにいこう」
明日菜は身を起こし、ネギを見つめると唇を重ねた。その間にも二人の体はゆっくりと闇に沈んでいく。
「二人で……」
やがて二人の姿が完全に沈み込むと、光の輪は急速に縮み、消えてなくなった。


しばし遅れて、その部屋に入ってくる人影があった。金髪の少女は死体の転がる部屋を見回すと、苦々し
げに吐き捨てた。
「ちっ……、バカどもが……」
間に合わなかった。せっかく知恵をつけてやったというのに。まあいい、今回は失敗でも、私には無限の
時間がある。いずれ、必ず……。
険しい表情を浮かべ、もう一度だけ辺りを見回すと、エヴァは長い金髪を翻して部屋を立ち去った。
廊下を歩き去るエヴァは、もう二度と振り返らなかった。