(ああ……また気持ちいいのが昇ってきてる……ダメっ、もう……
でも、さっきアスナさん、早すぎるのはダメって言ってたから……何とか……我慢しなきゃ……)
「……う……ぐう……ぐ……ぎぎ……。」
僅かな理性をかき集めて、体をこわばらせ、手を握り締め、歯を食いしばって、最後の砦を守り抜こうとしはじめた。
(ん?手応えありかと思ってたら、一丁前に我慢なんてしちゃって♪そっちがそうするなら、こっちはこうだ!)
「ん゙ん゙お゙お゙ぉぉーー……、んぐ、ぐう……はあっ!」
(ええっ!?ふ、袋?そんな握り方しな…!ああん、口の中で転がしちゃいやあっ!搾り取られちゃうよぉぉ!)
(なああっ!おしりに指……そんなにかき回したらまたさっきみたいに……!さっきカモ君の頭が当たってた気持ちいい所突いちゃダメ!)
(ああん……ハーモニカみたいに軸しゃぶるの、凄くいい…けどダメぇ……手で強く扱くのも、良いけど今は……。
!嘘!?おしっこの穴に指?信じられない……でも、凄くいい…でもダメぇ……あ、いやん、そんなにかき回さないで!壊れちゃうよぉ!)
本当は一杯感じたいけど、そっち方面も強くなりたいプライドから、頭では蕩けそうになりながら意地と理性で踏ん張るネギ。
そんな事情も知らずに、なんとかネギをイカそうと、あの手この手で過剰なまでに快楽を与え続ける明日菜。
しかし、不自然さに気づき、様子を窺った所で転機が訪れる。
(むー、ネギの奴なに強情張ってるのよ?指入れたときには指先に触れるくらいまで来ていたんだけど…。
何時イッても構わないのに……何を意固地になってるか判らないけど、ちょっと一言言っとこうか……って、おい!)
明日菜は驚愕した。
ネギは最後までイクのを我慢するために、両手は力を入れすぎて爪が食い込み、
唇には半ば故意でやったと思われる前歯で噛んだ後があり、双方からうっすらと血が滲んでいた。
踏ん張りだけでは持ちこたえることが出来なくて、痛みで快楽を紛らわせようとしたことが、その傷痕からうかがえる。
パーンッ
「!!…あ、アスナさん?!」
「このバカ!いったい何考えてるのよ!いくらでも感じていいって言ったじゃない!
……楽しくやっているのに、何でそういう要らない痛々しいことするかなぁ、もう……。」
自分の好意を、わざわざ痛みをもって自制していたネギを見て、怒りではなく、
悲しさと、そのような衝動に駆られたネギを心配する一心で、いつもの如くきつい一撃を以て諌めた。
「ごめんなさい……さっきアスナさん、早すぎるっていってたから……また何度もイクの、みっともないと思って。」
「……バカ。アンタ本当におバカ!」
「え?でも……。」
「確かにアンタはイクのが早すぎ。でもさ、さっきからそうだけど、すぐ復活して何回でもイッてるじゃない。
その早さでたった一回で打ち止めだったら大問題だけど、それだけ弾数も多くて回復力もあるなら、十分補えてるわよ。
……まぁ、さっきに関しては、その事で十分にフォローしなかった私も、ちょっと悪かったかな……へんな気使わせてゴメン。」
「いいですよ、こっちも変なプライドに固執して心配させちゃったようで……。」
一瞬、凍りつきそうになったが、互いに素直に打ち解けて、元のいい雰囲気に。
「まったく……本当にガキなんだから。ま、でも、それがアンタのいい所でもあるんだけどさ。
さて、心配させたお仕置きと、心配だったからとはいえ叩いちゃったお詫びに、とっておきの技でイカせてあげる。今度は、素直にイキなさいよ?」
「は、はい……あっ!そんな、いきなり…………?!え、ええっ、ああーっ!」