HUNTER×HUNTER ネタバレスレッド part917
煽り「軋み!!」
HUNTER×HUNTER
No.280◆終劇
【プフとモラウ】
プフ「……」
モラウ(なんの動きもねえ!野郎何を企んでやがるんだ?)
【ユピーがものを壊して歩く】
ユピー「うらぁああああ!!」
(!!…感じる!!奴の気配が!!
(様子を窺ってやがる!!かなり近い!!)
ナックル(バレやしねえ!)
(ユピーは今怒りで正気を失ってる)
(ギリギリまで近づけるハズだ!!)
(だが油断は禁物)
(奴が怒りに任せて四方八方滅茶苦茶な攻撃をするかもしんねえ)
(そうなったらマズイ!)
(最低でも避けれる距離は保っとかねえと…)
ユピー(チィ…以外に慎重な野郎だ…もう一押し必要か)
【場面は王とネテロ】
王「見渡す限り何もない荒野…」
ネテロ「この場所なら互いの力を存分に出し合えるじゃろう」
各々予想外の事態はあれども
まだこの時までは順調に作戦が進行していったと
見るべきであろう
しかし小さな歪が出来始めたことは否めない
小さな歪が積み重なりやがて
歯車に狂いが生じはじめる
一度狂った歯車はとりえ返しのつかない
方向へ加速度的に進む!!
そしてー
突入から一時間が経過する
その間の状況の激変は明らかだった
【霧の中を彷徨うキルア】
キルア「この霧は一体…モラウの?…わからない!」
「くそ!!どうなってやがる」
「ゴン!!ゴンは何処だ!!」
「あれは!?」
ID:AIXLtmFi0
頭の悪さ炸裂。
小学生の国語からやり直せ。
【キルアが人影を見つける】
ナックル「キルア!そこにいるのはキルアか!!」
キルア「ナックル?……ゴンを見なかった?」
ナックル「いや見かけねえ!!シュートもだ」
「あの体で何処行きやがった」
シュート「心配するな俺はここだ」
ナックル「シュート!おまえ大丈夫かよ!!」
シュート「ああずいぶん楽になった」
「体も軽く感じられる」
【モラウも霧を彷徨う】
モラウ「なんなんだこれはよォ」
「くそ 一体いつ迷いこんだんだ?」
「この視界じゃ足元もおぼつかねえぜ」
「プフは何処に消えた?」
(いや あれは!)
「ナックル!!へへ…シュートもいやがる」
【モラウ、ナックル等と合流する】
モラウ「とにかく無事でなによりだ」
「オメェらも護衛軍には逃げられたようだな」
シュート「この霧はモラウさんの能力では?」
モラウ「いや俺の能力(チカラ)じゃねえ」
ナックル「…てことは敵の罠ってこともありえるっスね」
モラウ「ところでゴンはどうした?何かあったのか?」
ナックル「わかんねえっス だがあいつなら心配ねえっスよ」
キルア「……」
モラウ「ジイさんも心配だな 決着ついてもいい頃だ」
ネテロ「ワシならさっきからここにおる」
モラウ「え?!」
シュート「!!」
ナックル「…ってことは!! ヒャっほうやったぜェェ!!王の野郎を倒したんスね!!」
【キルアが遠くを見つめる表情】
キルア「……聴こえる」
「ゴンの声が……」
ナックル「ん?マジかキルア!俺には何も聴こえねえが…」
キルア「呼んでる…ゴンが俺を……」
モラウ「空耳じゃねえのか?」
キルア「行かなきゃ…」
ナックル「わかったキルア…声が聞こえる方角へ行ってみようぜ!」
【キルアが突然消える】
ナックル「なにッ!?」
モラウ「いきなり消えやがったぜ」
シュート「!? ここにメレオロンがいたのか??」
ナックル「おい!キルア!!メレオロン!!出てこいよ!!」
シュート「反応なしか…」
ネテロ「心配せんでもええ キルアはゴンの元へ向かった」
ナックル「そうか なら俺達も…!!」
ネテロ「無用じゃ!あとは任せるんじゃ…ゴンとキルアに全てを!!」
【ゴンがキルアとメレオロンを介抱している】
ゴン「キルア!!キルア! 目を覚ましてよ!!」
「キルアァァァァァ!!」
キルア「…うっ!?……ゴン?」
ゴン「キルアァあ!!! 良かった!!本当に……!!」
「このまま目覚めないんじゃないかと!!…」
「本当に死んでしまうのかと…」
「うっ…うううう…良かったァ良かったァ」
キルア「え?…俺一体どうなっ…痛ッ!!」
(なんだ!?怪我?腹が…)
ゴン「無理したら駄目だ!一応手当てはしたけど出血が酷いし」
「横になっときなよ!水汲んでくる」
キルア(そうか…俺…ユピーにやられ…)
ID:TA7xDZj00
批評家気取りの貶すことしかできないカス
【ゴンがメレオロンに水を飲ませる】
ゴン「大丈夫かい?メレオロン…」
メレオロン「う…あ…」
キルア(え?おかしいな…じゃあさっきのは?)
「ゴ ゴン ナックルやシュー…は?」
ゴン「みんな…死んだ …ナックルもシュートも!!モラウも!」
「俺が…」
「俺が…」
「俺は…出来たはずだった!!!」
「俺は出来たんだァ!!!なのに…!!」
後悔と慙愧の念が烈しくゴンを苦しめていた
然るに正にこの感情こそが後にゴンを歴史上
最も優秀なハンターとして名を残すほどに
成長させるのであった
キルア(…てことはネテロも…)
キルアが先刻垣間見た世界はこの世とあの世(霊界)を
繋ぐ幽界であることをおぼろげながら理解しはじめた
一般的に臨死体験と言われるものである
そしてこの不思議な体験はキルアの口から死ぬまで
語られることはなかった
ネテロ率いる討伐隊は壊滅状態にありこの乱は終焉を迎えた
だが後にゴン=フリークスが歴史の表舞台に初めて登場
した戦いとして注目を集めることになる
「東ゴルトーの変」は全国民が知る有名な史実となるのである
「東ゴルトーの変」から五年後ゴンとキルアは再び討伐隊を編成し
王に挑み勝利する ゴンの父ジン=フリークスはこの戦いで帰らぬ人となる
その二年後ゴンは「天竜門事件」で麻薬組織の頭であるジャイロの捕獲に成功
しハンター協会会長に抜擢される
そして時期を同じくしてゴンとキルアは別々の道を歩み始め
その後二度と二人が出会うことはなかった
ゴン=フリークス 102歳
富と名声 権力の全てを手中に収め世界の王として長年君臨し続けた
伝説の男の最後の願いはキルアともう一度会って話すことだったという
だが其の願い叶うことなくその長く過酷な生涯に幕を閉じた
完
長い間応援ありがとうございました
冨樫先生の次回作にご期待ください