☆魔法先生ネギま!☆ 23時間目

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346名無しさんの次レスにご期待下さい
「ネ、ネギ先生…、やっぱり…やめましょうです…っ」
「何を言っているんですか、史伽さん。
 風香さんに勝つためにもっと度胸をつけたいって言ったのは嘘だったんですか?」

ちりんちりん…♪
小さな鈴の可愛げな音が響く。
お団子頭の鳴滝史伽が、レインコート姿でネギに手を引かれて夜道を歩いている。
散歩と変わらないスピードなのに、史伽の息は荒い。
──それもそのはず。レインコートの下は一糸まとわぬ裸。
そのうえ、ふくらみのない胸の頂点にある桜色の乳首には、それぞれ一つずつ鈴が結わえられていた。
歩くたびに「ちりんちりん…♪」と音をたてる。
「…こ、こんなところ誰かに見られたら…恥ずかしいです…」
「――あれー? ネギ君に史伽ちゃん。こんな夜中になにしてるのー?」
「――…っ!!」
史伽にとってはあまりに間を悪くして、部活帰りの佐々木まき絵が二人を見留めた。
晴れているのにレインコートを着ている史伽は当然、目立つ。

「…なんで史伽ちゃん、レインコートなんか着てるの? 晴れてるのに」
「ああ、史伽さんさっきジュースを制服にこぼしちゃいまして。暗いから大丈夫ですよって言っても、
 『誰かに見られたら恥ずかしいです』って言うもので、レインコートで隠してるんです」

しれっと、何でもないかのように嘘で言い繕うネギ。
その言葉に「ふーん」と納得をして、その場で2人と分かれようとしたそのとき。

…ちりん♪
「あん……っ!」
不意に身体を揺らしてしまった史伽の乳首に付けられた鈴が、可憐な音をさせた。
人前で裸(にレインコート1枚)でいることだけでも失神してしまいそうなのに、
鈴が震えたせいで未発達な乳首にじんじんと痺れが走る。それは、発育の遅い少女にはあまりに過酷な快楽。
「……? 鈴の音?」
訝しがるまき絵。気付かれるのではないか。脚をがくがくとさせる史伽。
しかし、ここで倒れたらレインコートの合わせ目が解けて裸になってしまうかもしれないと考えると、無理やりにでも脚に力が入る。

「ねえねえネギ君、今のって――――」
「多分コレですよ」
ちりん…。ネギがポケットから取り出したのは、鈴にゴムのついた簡素な髪留め。
「故郷の友人に送ってあげようかなと思って買ってきたんです」
偶然に入っていた――なんてわけはない。
最初からこういうことを予見していたのだ、と史伽は直感した。
今日は放課後からずっと一緒にいた。…じゃあ、ネギは最初から史伽に「こうする」つもりだったのだ、と。

やがて、まき絵は笑顔で手を振って離れていった。再び夜道に2人きりになる。
ネギは振り向くと、にこにこと笑いながら史伽に告げた。
「よかったですね、バレなくって。これで、第一関門クリアです。
 ……さ、次は第二関門――――コンビニにでも、行きましょうか」

その笑顔に、恐怖で身体を震わせながら。――しかし、史伽は太腿を伝う熱いものを感じていた。