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名無しさんの次レスにご期待下さい:
一糸まとわぬ裸のあやかが、同じく裸のネギの手を引いて走り出した。
全身を風が吹き抜ける。眩しい太陽が降り注ぐ。
ネギの心臓は高鳴りっぱなしであった。
涼しい風に身体中を吹かれて気分は爽快このうえないというのに。
──裸で野外を走り回るという変態じみた行為と、
──笑顔でネギの手を引いて駆けていくあやかの胸が縦横かまわずぶるぶると震える様に、
走っている間もペニスが勃ちっぱなしであった。
天を突くように張り詰めたペニスも、あやかの胸と同じように走るのに合わせて前後に振れる。
その恥ずかしさもごちゃ混ぜになった感情が、疲れてもいないのにネギの息を荒くさせた。
「はぁ…、はぁ…」
誰もいないだろう(雪広家のメイドは控えているのだろうが、影も形も見えない)ことは判っているのに、周囲をきょろきょろと見回すことを止められない。
見回して自分たち以外に誰もいないことを確認するたびに安堵し、それと同時に身体の一部が熱くなっていく。
ふと、振り返ったあやかが顔を赤くして息を荒らげるネギを見て笑みを洩らす。
「ほほほ、ネギ先生。運動不足ですわよ」
身をよじった瞬間に、一際大きく胸が横に揺れる。
ごくり、と喉を鳴らすネギ。それに反応してかペニスがびくんっと跳ねた。
繋いでいない方の手で、慌てて勃起を隠す。
「ち、違うんです。運動はちゃんとっ、してるんですけど…っ」
中国拳法の修行では、こんなことは教えてくれない。
走っているので片手では隠しきれず、振れてはみ出すペニスに注がれるあやかの視線が痛い。
身体中から爽やかな汗といやらしい汗が同時に噴き出る。
ぞくぞくと脊髄を走る悪寒が──悦楽のように身体を震わせた。
「お楽しみいただけているようで何よりですわ…っ…」
走り続けた脚を緩やかに止めながらあやかが話しかけた。
あやかの息もわずかに上がっていて、頬が上気している。
──それは、走って疲れたというだけではない。
その証拠に太腿を粘ついた分泌液がつたい、乳首は触れていないのに隆起していた。
眼は蕩け、ネギを見る眼がより熱くなる。
傍目に見ても明らかに、裸で外を走ることに興奮していた。
愛しのネギと共に走っていたことが、その昂りをより強くしていたことは想像に難くないだろう。
そして、その昂りは一緒に走るネギも同じであった。
息は変わらずに荒らげているが、それには快楽の色合いが濃く現れている。
裸で草原を駆けるあやかの姿態を目に焼き付けながら、
──また、自分が野外を全裸で走り回っていることに倒錯的な悦楽を感じていた。
すでに手はペニスを隠していない。
あやかの視線に灼かれるだけのことも、今のネギにとっては見られる快楽に転換されてしまっていた。
「あぅぅ…、見ないでくださいっ…」
言葉だけの拒絶。
真意が真逆の位置にあることはとうに知れている。
それでも──言葉は拒絶。それが余計に互いを昂らせることを知ったから。
そして、裸でのジョギングが終わりを迎える。
あやかの足が止められた先は、無数の馬がいる中で唯一、白い毛並みを持った馬の前。
優しげに手をかざすと、馬は撫でやすいように頭を下げた。
馬の頬を愛しげに撫でさすり、その四足を折り曲げさせて地面に座らせる。
──と、何処からか雪広家メイドが現れ、白馬に乗馬用具一式を付けて去っていった。
あやかは優雅に片足を上げると、白馬にまたがる。
それまで手を引かれていた為に後ろにいたネギからは、濡れそぼる秘所どころか尻の狭間できゅっと窄まった肛門までが一瞬丸見えになった。
突然の光景に頭が沸騰して立ち眩むネギの腕を、あやかが掴みとどめた。
そして引き寄せ、腕の中に包み込む。
「さ、お乗りくださいな。乗馬レッスンと参りましょう」