337 :
名無しさんの次レスにご期待下さい:
ぎゅ――――……っ!!
「ぃっっっ――――ぅぅっ!!??」
人語にすらならない悲鳴が高くこだました。
同時に、踏まれたことで輸精管を圧迫されて塞き止められていた精液が爆発するように――噴出した。
「ひ……ぁぁあ……出てる……ぅっ…。踏まれて…っ……」
びゅぶ、びゅ、ぶぴゅぶっ……。
実際に音はしないが、踏まれたままで床にぶちまけられた精液に擬音をつけるとしたらこうなっただろう。
そんな擬音を感じるくらいに大量の精液が発射された。
「あ……はぁ……っぁ…………」
ネギの絶頂と共に、口づけも終わりを迎える。
天を仰いだような状態になりながら、ネギは荒い息をついた。
――と、急に支えを失った人形のように崩れ落ちた。茶々丸が横からそれを支える。
茶々丸の顔には、自分がネギを絶頂に導いたことへの嬉しさが滲んでいた。
言語化できない思い、感情。だが、今この状況が自分にとって嬉しいのだ、ということだけは判った。
自身は絶頂を迎えていなかったが、エヴァンジェリンの顔には満足気な笑みが浮かんでいた。
そのままソファに腰掛けると、ネギの身体を脇から支える茶々丸に命令する。
「さすがにぼーやといえども、今日はもう起きられないだろう。ベッドにでも寝かせてやれ」
「はい、マスター」
淀みなく返答が返って来る。
ネギをベッドへ運ぼうと茶々丸が立ち上がりかけて、そのまま静止した。
「…ん? どうした」
訝しがるエヴァンジェリンに、茶々丸が彼女特有の困ったような無表情で返す。
「――マスター。足の裏にネギ先生の精液が付着しています。このまま移動すると床が汚れてしまいますが」
「……なんだ、そんなことか――、
リク・ラク・ラ・ラック・ライラック――――来れ氷精(ウェニアント・スピリトゥス・グラキアーレス)」
軽く手を振ると、エヴァンジェリンの指先から氷精が出現する。
ソレはそのまま、茶々丸の足、エヴァンジェリンの足、ネギのペニスの先端、床に撒き散らされた精液を一瞬で凍りつかせた。
パチンッ。
エヴァンジェリンが指を鳴らすと、そのまま氷は粒子状に砕け散って跡形もなく大気中に消えた。
ネギを寝室に運び終えた茶々丸が、エヴァンジェリンに問い掛ける。
「マスター。先ほど、魔法を…」
「――ああ、ぼーやの精液――いや、血液の時点で大分回復はしていたんでな。いつでも出来た」
「では何故――」
あのようなことを。そう言いかけて、茶々丸は思いとどまった。
エヴァンジェリンが自分でも判らないという表情をしていたからだ。