☆魔法先生ネギま!☆ 23時間目

このエントリーをはてなブックマークに追加
320名無しさんの次レスにご期待下さい
決意を決めた夏美を席に返すと、千鶴は口元に手をあてて何か考え込む素振りを見せてから小さく呟いた。
「──小太郎君には未遂で終わっちゃったし、ネギ先生に『して』あげようかしら──」
「…えっ…」
友人の名前が出たことに驚き、ネギは顔を上げる。
──だがそのときには既に、千鶴の指がネギのおしりを左右に割り開いたあとであった。
スパッツはぴったりとおしりの谷間にまではりつき、おしりの谷間できゅっと窄まっている肛門の形までくっきりと浮かび上がらせている。
「うふふ、野菜のネギじゃないのが残念だけど」
ずぶり──、と。容赦なくネギの尻穴に突き込まれる中指。
「ひぐっ────!!?」
ずりゅ、ず、ずりゅ……。
「あ、あっ、うぁっ、ううぅっ!?」
ローションどころか唾液すらも付けていないというのに、中指の出し入れは実にスムーズだった。
スパッツは抵抗を見せず、千鶴の指の形に柔軟に伸びてネギの直腸内を共に犯す。
細い指ではあるが、肛門を出入りする異物に疑似的な排泄感を覚え、悶え苦しむネギ。
まるで窒息するかのように口を大きく開き、眼から涙をこぼす。
「うぁ、な、なんですか、これぇっ…!」
異物感が気持ち悪い。気持ち悪い──はずなのに、入れられている場所がどんどん熱を持ち始める。
笑顔を崩さない千鶴が恐ろしくさえ思えた。
「な、那波、さんっ、もぉ…やめてくださ…」
「先生、知ってます? 男の子って、お尻でも気持ちよくなれるんですよ」
荒々しく出し入れされる中指。肛門はぴくぴくとそのたびに蠢き、より深くに指を飲み込もうとさえした。
快楽を得ようとしているのだった──当人の意思に反して。
「それじゃあ、イカせてあげましょうか」
「や…ぁ、ぅあ…っ──ッッ!!」
宣言と同時に、千鶴の指がネギの身体の内壁…ちょうど、前立腺がある場所を引っかいた。
千鶴の胸に顔を埋めたまま、痙攣するように絶頂に達してしまうネギ。
「あ……ぁ、あぁ……」
スパッツの中で弾けた精液が、じわり…と生地の表面に滲んだ――
…と思ったら、なぜか何事もなかったかのように精液の染みが消えていった。

「──あら?」
てっきりどろりと白く滲み出て来ると待ち構えていた千鶴は首をかしげた。
床に寝転がったままはぁはぁと息を吐き続けるネギのペニスをスパッツの上からつんつんと突いてやる。
指先にゲル状の感覚があった。
「中に溜まっているのかしら…」
「ふっふっふ、説明しましょう!」
と、そこへ誇らしげに胸を張りながら葉加瀬が現れた。
ぎゅぴーん! と眼鏡を光らせる姿を皆が注視する。
「先程『お年寄りが穿いたままお漏らししてもこぼれない』と言った通り!
 あらゆる水分から、精液などもすべてスパッツの中に完全に閉じ込めることが出来るのです!!」
「…えーと、つまり?」
いまいち頭のいい葉加瀬の言うことが図りかねたバカピンクまき絵が問う。
「つまり! ネギ先生はどこで射精してもどこも汚さないし、
 私たちがネギ先生を思う存分いじっても、どこも汚さなくて済むということです――!!」
どばーん、とバックに大きな書き文字を掲げ、宣言する葉加瀬に『おおー』『わー』と、歓声をあげる一同。
3−Aは、なんだか判らないが一つになった。

――そうして沸き立つクラスの生徒を尻目に、ネギはよろよろと立ち上がっていた。
今のうちに――と、力の入らない身体を引きずりながら教室の後ろの扉を目指す。
しかし、扉に手がかかるかかからないかという所まで来たところで転んでしまう。
「う……っ」
したたかに打ち付けた身体の痛みを堪えながら、仰向けのままで扉を見上げる。
すると教室の一番後ろの端、出口に一番近い席からこちらを見ているエヴァンジェリン.A.K.マクダウェルと目が合った。
その目に熱は宿っていなかった。――あくまで理性的な、いつものエヴァンジェリンだった。
「…ま、師匠(マスター)……」
師匠であるエヴァンジェリンならば、この奇妙な事態も判っているかもしれない、手を貸してくれるかもしれない。
そう考えながら声をかけるネギに、エヴァンジェリンは椅子を引いて向きなおる。